南アジアに位置するインドには、色彩豊かに描かれた仏教説話の壁画が残るインド最古の仏教寺院「アジャンター石窟群」、仏教、ヒンドゥー教、ジャイナ教の石窟寺院「エローラ石窟群」などの宗教建造物が世界遺産(文化遺産)として引き継がれています。
アジャンター石窟群は、色彩豊かに描かれた仏教説話の壁画が残るインド最古の仏教寺院。
石窟群は紀元前2世紀から1世紀が最初の仏教寺院建造で、5世紀~6世紀頃、北インドを支配したグプタ朝最盛期には、より豪華で多くの装飾が元の洞窟に追加されました。
アジャンター石窟群の絵画と彫刻は、仏教美術の傑作と考えられ、かなりの芸術的影響を与えています。
インド中部・デカン高原の西北部、マハラシュトラ州オーランガバードから遠くない位置に存在するエローラ石窟群は、仏教、ヒンドゥー教、ジャイナ教の石窟寺院。
これらはの石窟群は、34の修道院、寺院が2km以上に渡り、玄武岩の高い崖の壁に並んで掘られた途切れのない連続的な建造物で、A. D. 600年~1000年の古代インド文明の遺跡です。
石窟群は、複雑で独特な芸術的創作と技術的な功績だけに限らず、仏教の聖域で、ヒンドゥー教、ジャイナ教の寺院が存在することは、古代インドの特徴である寛容の精神を例示しています。
エローラ石窟群はアジャンター石窟群ともに、インド宗教芸術の宝庫とされています。
インド中部・デカン高原の西北部、蛇行するワゴーラ川沿いの断崖に位置し、大小29に彫られた石窟寺院で、下流から順に、第1窟、第2石窟と番号がつけられています。
アジャンター石窟群の開削は、紀元前1世紀~紀元前2世紀頃の前期窟、5世紀~7世紀の後期窟とに分かれ、古代インドの仏教美術としては最も貴重な文化遺産とされています。
英語表記:Ajanta Caves
所在地:マハラシュトラ州アウランガーバード N20 33 11.988 E75 42 0(緯度 経度:度分秒)
登録基準 (i)(ii)(iii)(vi) 1983年登録
岩山から丸ごと掘り出した寺院、寺院を飾る彫刻など、年代順に仏教、ヒンドゥー教、ジャイナ教の石窟寺院が並んでいます。
ヒンドゥー教美術の最高傑作とされる寺院を飾る彫刻が存在、第16窟のカイラーサナータ寺院は、幅45m、奥行き85m、本殿の高さが約30mと寺院を丸ごと岩山から掘り出したもの。
英語表記:Ellora Caves
所在地:マハラシュトラ州アウランガーバード,エローラ N20 1 35.004 E75 10 45.012(緯度 経度:度分秒)
登録基準 (i)(iii)(vi) 1983年登録
マハラシュトラ州(Maharashtra) 主な観光地
エローラ石窟群(Ellora Caves) N20 01 24 E75 10 38.8 ※ ⇒ Google Map
登録年度順 | 登録名 |
1 | カジランガ国立公園 |
2 | マナス野生動物保護区 |
3 | ケオラデオ国立公園 |
4 | スンダルバンス国立公園 |
5 | ナンダ・デヴィ国立公園と花の谷国立公園 |
6 | 西ガーツ山脈 |
7 | 大ヒマラヤ国立公園 |
登録年度順 | 登録名 |
1 | カンチェンジュンガ国立公園 |
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