imgberner
パキスタン・イスラム共和国の世界遺産ツアーには、インド亜大陸に栄えた歴史を物語る古代国家の遺跡や仏教関連の建造物、伝統的なイスラム様式の文化遺産、風光明媚な森林地帯を巡るツアーがあります。

南アジアに位置するパキスタンには、インダス文明最大の都市遺跡「モヘンジョダロの遺跡群」、仏教芸術の名残を提示する古代仏教修道院と古代要塞都市「タフティ-バヒーの仏教遺跡群とサライ-バロールの近隣都市遺跡群」など紀元前から18世紀まで隆盛を誇ったパキスタン王朝の史跡が点在する王宮跡、宗教建造物、独特な城塞建造物が世界遺産(文化遺産)として引き継がれています。

パキスタンの世界遺産:モヘンジョダロの遺跡群 / タフティ-バヒーの仏教遺跡群とサライ-バロールの近隣都市遺跡群

モヘンジョダロの遺跡群

パキスタン・シンド省のラールカナの南インダス川右岸に位置するモヘンジョダロは、約紀元前3,000年前後、古代4大文明のひとつ、インド亜大陸で発祥したインダス文明を代表する最大の都市遺跡で、古代インドの都市建設に影響を及ぼしています。

800年間の栄華を誇ったモヘンジョダロの遺跡は、古代文明の中では緻密な都市計画がなされた最大の都市遺跡。

タフティ-バヒーの仏教遺跡群とサライ-バロールの近隣都市遺跡群

タフティ-バヒー(Takht-i-Bahi)の仏教遺跡群とサライ-バロール(Sahr-i-Bahlol)の近隣都市遺跡群は、ペシャワールの北西タフティ-バヒー(Takht-i-Bahi)に残された仏教寺院遺跡と近隣のサライ-バロール(Sahr-i-Bahlol)の都市遺跡。

残存するタフティ-バヒーの仏教遺跡、サライ-バロール近隣都市遺跡は、同時代に遡る二つの異なるコンポーネントで構成されたパキスタン・ガンダーラにおける仏教文化の最も印象的な遺跡の一つとなっています。

パキスタンの世界遺産(文化遺産):モヘンジョダロの遺跡群
(Archaeological Ruins at Moenjodaro)

位置案内:モヘンジョダロの遺跡群

都市区画は東西に区分され、西側は仏塔、城塞などの遺跡、東側にはインダス川に沿って展開する焼煉瓦の住宅遺跡。

碁板の様な都市計画は、東西南北に直線道路が配置され、豊富なインダス川の水を巧みに利用した上水道の整備、生活排水を流す下水道、公衆浴場など、公衆衛生のために重要な整備がなされています。

インダス川流域の水を利用した農業も盛んで、穀物倉庫と称される建築基礎も発掘されています。

英語表記:Archaeological Ruins at Moenjodaro

所在地:シンド州 N27 19 45 E68 8 20(緯度 経度:度分秒)

登録基準 (ii)(iii) 1980年登録

シンド州 観光地

シンド州(Sindh) 所在地:シンド州(Sindh) N26 06 00 E68 30 00 ※ ⇒ Google Map

カラチ(Karachi) 所在地:シンド州(Sindh) N24 51 36.0 E67 00 36.0 ※ ⇒ Google Map

モヘンジョダロの遺跡群(Archaeological Ruins at Moenjodaro) 所在地:シンド州(Sindh) N27 19 27.4 E68 08 08.5 ※ ⇒ Google Map

タッターの文化財(Historical Monuments at Thatta) 所在地:シンド州(Sindh) N24 46 00 E67 54 00 ※ ⇒ Google Map

パキスタンの世界遺産(文化遺産):タフティ-バヒーの仏教遺跡群とサライ-バロールの近隣都市遺跡群
(Buddhist Ruins of Takht-i-Bahi)

位置案内:タフティ-バヒーの仏教遺跡群

タフティ-バヒーの仏教遺跡群とサライ-バロールの近隣都市遺跡群

約1世紀初期頃に創立されたタフティ-バヒー(Takht-i-Bahi)の仏教遺跡は、近隣の小さな城郭都市遺跡、サライ-バロール(Sahr-i-Bahlol)と同時代の遺跡で、高い丘の頂上に位置するため継続的に侵入防止がなされた非常に保存状態が良い建造物群。

タフティ-バヒーの仏教遺跡は、約33haの領域をカバー、高さ36.6mから152.4mの丘の頂上にあり、ほぼ正方形の形に仏塔、僧院、会堂の遺構など、典型的な仏教徒のための建造物となっています。

英語表記:Buddhist Ruins of Takht-i-Bahi and Neighbouring City Remains at Sahr-i-Bahlol

所在地:パキスタン北東部、ガンダーラ地域 N34 19 15 E71 56 45(緯度 経度:度分秒)

登録基準 (iv) 1980年登録

仏教修道院は、7紀まで継続的に使用された集合建築物から成るパキスタンで最も完全な仏教建造物、壁面を彫刻で飾った仏塔に、仏塔の中庭には居住や瞑想のための遺構が残存しています。

サライ-バロールの近隣都市群は、約5km離れた、肥沃な平野にあり、9.7haの領域をカバ-するクシャーナ朝(1世紀~3世紀頃)時代の小さな城郭都市遺跡、2世紀初め~3世紀特有のひし形模様の防御壁部分によって囲まれた高さ9mの細長い盛り土に置かれています。

ペシャーワル 観光地

ペシャーワル(Peshawar) 所在地:ペシャーワル(Peshawar) N34 00 00 E71 30 00 ※ ⇒ Google Map

タフテ・バヒー(Takhat Bahi) 所在地:カイバル・パクトゥンクワ州(Khyber Pakhtunkhwa) N34 17 12.9 E71 56 03.1 ※ ⇒ Google Map

サライ-バロール(Seri-Bahlol) 所在地:カイバル・パクトゥンクワ州(Khyber Pakhtunkhwa) N34 15 34.0 E71 56 56.4 ※ ⇒ Google Map

パキスタンの世界遺産 一覧

パキスタンの世界遺産 登録リスト

登録年度順 登録名 登録区分
モヘンジョダロの遺跡群 文化遺産
タフティーバヒーの仏教遺跡群 文化遺産
タキシラ 文化遺産
タッターの文化財 文化遺産
ラホールの城塞とシャリマール庭園 文化遺産
ロータス城塞 文化遺産

パキスタン・イスラム共和国 渡航に応じた安全対策の目安情報。

外務省公表の「危険情報」は、渡航・滞在にあたって特に注意が必要と考えられる国・地域に発出される情報。

パキスタン・イスラム共和国 渡航に対する危険情報