南アジアに位置するインドには、低地から高地まで独特な生態系を維持する山岳地帯に多様な動植物が混在、多くの固有動植物種が生息、生育する「大ヒマラヤ国立公園」が世界遺産(自然遺産)として引き継がれています。
インド北部ヒマーチャル・プラデーシュ州、ヒマラヤ山脈の西部に位置する大ヒマラヤ国立公園は、西ヒマラヤ山脈中、世界の主要な旧北区と東洋区の生物地理学領域が融合する二つの間で、生態学上異なった特性の地域両方の生物要素を例示、モンスーンの影響を受けた森林や高山の草原などに含まれる異なる独特な生物相を維持しています。
大ヒマラヤ国立公園の保全地域は、大きな西ヒマラヤ保全地域を取り巻く保全領域の中核を形成、国立公園領域の90,540haに、海抜6000m以上に連なる山頂と氷河、海抜2000m以下の河川の森林、雪溶け水の水源、源流となるビ-ス川(Beas River)、支流の西に流れるジワナラ川(Jiwa Nal River)、セインジ(Sainj Rivers)、ティルタン川(Tirthan Rivers)と北西に流れるパルバティ川(Parvati River)など、下流に生活する何百万の人たちに不可欠な水の供給をする流域が含まれています。
国立公園の険しい峡谷の景観全体は、明確な広葉樹林と針葉樹林の分類で装飾され、25の森林タイプと地域特有の豊富な動物種に関連する自然と生物多様性の保全地域となっています。
生息する種の多様性は豊かで、単一個体群の生息数が保全され、特有な種の総数は単一個体群の健全な生態系プロセスによって支えらる生物多様性の保護の顕著な重要性を例示しています。
国際的な生物多様性ホットスポットで例示される西ヒマラヤ一部の保全地域は、805の維管束植物種、192種の地衣類、在来被子植物の半数以上、哺乳類、鳥類、両生類、爬虫類、昆虫が生息、その中のいくつかの固有種の生息地域も提供しています。
英語表記:Great Himalayan National Park Conservation Area
所在地:ヒマーチャル・プラデーシュ州 N31 49 60 E77 34 60(緯度 経度:度分秒)
登録基準 (x) 2014年登録
登録年度順 | 登録名 |
1 | カジランガ国立公園 |
2 | マナス野生動物保護区 |
3 | ケオラデオ国立公園 |
4 | スンダルバンス国立公園 |
5 | ナンダ・デヴィ国立公園と花の谷国立公園 |
6 | 西ガーツ山脈 |
7 | 大ヒマラヤ国立公園 |
登録年度順 | 登録名 |
1 | カンチェンジュンガ国立公園 |