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米国および中米2国と国境を接するメキシコ合衆国の世界遺産には、古代に繁栄を極めた先住民族の古代都市遺跡の文化遺産と温暖な気候のもと高原に広がる風光明媚な自然を巡る世界遺産ツアーがあります。
メキシコの世界遺産には、神秘的なマヤ文明のセノーテ、天文台、ククルカン神殿、スカルウォール(頭蓋骨の壁)、球戯場の都市遺跡が点在する「古代都市チチェン・イッツァ」、特徴ある独自のバロック式歴史的建造物が保存された「モレリア歴史地区」など、メキシコ先住民俗の繁栄を伝える古代都市遺跡、スペイン植民地時代の近代建築様式を取り入れた歴史都市の文化遺産が引き継がれています。

メキシコの世界遺産:古代都市チチェン・イッツァ / モレリア歴史地区

古代都市チチェン・イッツァ

古代都市チチェン・イッツァは、メキシコ合衆国の首都メキシコ・シティ(連邦区、Distrito Federal)から約1,110km圏内、ユカタン半島先端部、ユカタン州(Etat de Yucatan)ティヌム(Tinum)に位置、メソアメリカ考古学の時代区分、古典期末に2つの自然空洞(セノーテ)近くに設立された町が、チチェン(井戸のほとり)のイッツァの名称で呼称され、カスティーヨ(ククルカンの神殿)、天文台、地域の給水を円滑にしたセノーテ(聖なる泉)など、数多くのマヤ遺跡が点在しています。

モレリア歴史地区

モレリア歴史地区は、メキシコ合衆国の首都メキシコ・シティから約220km圏内、メキシコ中西部ミチョアカン州(Estado de Michoacan)モレリア(Morelia)に位置、16世紀に構築されたモレリアは、高台の傾斜に敷地によく適し、今なお、当初のレイアウトが保持され、町の建築史を反映する200以上に上るピンク石材の歴史的建造物が残存しています。

メキシコの世界遺産(文化遺産):古代都市チチェン・イッツァ
(Pre-Hispanic City of Chichen-Itza)

位置案内:古代都市チチェン・イッツァ

古代都市チチェン・イッツァの定住の日付は、その後の局所的な説明に応じて異なり、一つの文書では紀元415年から435年に言及し、他方では紀元455年を記載されていますが、考古学的に大きな関心が寄せられるチチェン・ビエホ(Chichen Viejo)と知られた地区に築かれた、尼僧院、寺院、神殿、コロンブスのアメリカ大陸発見以前のマヤ遺跡、エル・アカブ・ジブ(El Akab Dzib) などの重要な記念碑が明文化しています。

これらは、ユカタン半島北部、南部丘陵(Puuc hills)の両方で古典期後期から後古典期の期間(6世紀~10世紀)に広く活発に行われた一般的なマヤスタイルのプウク(Puuc)式の様式により築かれています。

英語表記:Pre-Hispanic City of Chichen-Itza

所在地:ユカタン州ティヌム N20 40 0.012 W88 35 60(緯度 経度:度分秒)

登録基準 (i)(ii)(iii) 1988年登録

メキシコの世界遺産(文化遺産):モレリア歴史地区
(Historic Centre of Morelia)

位置案内:モレリア歴史地区

モレリア歴史地区

モレリア歴史地区は、構造上の町の歴史とルネサンス・バロック、新古典主義の要素を持つ中世気質の折衷的な混合を表し、スペイン・ルネッサンスの着想とメソアメリカの技能を組み合わせた都市計画の顕著な実例とされています。

広大な長方形のソカロ広場と庭園のように数多くの都市広場は、風通しのよい丘を取り巻く優美な風景を創造する町の主要な中枢を形成、モレリア歴史地区の中心部は、最も重要な21の教会と20の公民的な建造物を含む、都市の建築史を具体化する249のモニュメントが残存します。

英語表記:Historic Centre of Morelia

所在地:ミチョアカン州モレリア N19 42 15.984 W101 11 30.012(緯度 経度:度分秒)

登録基準 (ii)(iv)(vi) 1991年登録

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