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米国および中米2国と国境を接するメキシコ合衆国の世界遺産には、古代に繁栄を極めた先住民族の古代都市遺跡の文化遺産と温暖な気候のもと高原に広がる風光明媚な自然を巡る世界遺産ツアーがあります。
メキシコの世界遺産には、スペイン植民地時代に貿易ルート上の重要な戦略的中間点にあり、印象的なバロック、ルネッサンスなどの歴史的、文化的価値の建造物が残存する「プエブラ歴史地区」、スペイン人が入植し世界有数の銀産出で当時の栄華を極めた大規模銀鉱山の産業基盤やバロック建築の壮大な黄金のドームに木彫りの祭壇画、および青銅、金、銀装飾の美しい教会が引き継がれた「古都グアナフアトとその銀鉱群」など、近代建築様式を取り入れた計画都市に修道院群の文化遺産が引き継がれています。

メキシコの世界遺産:プエブラ歴史地区 / 古都グアナフアトとその銀鉱群

プエブラ歴史地区

プエブラ歴史地区は、メキシコ合衆国の首都メキシコ・シティ(連邦区、Distrito Federal)とメキシコ湾岸地域のプエルト・デ・ベラクルス(Puerto de Veracruz)の間を結ぶ戦略的な交通の要所、メキシコ・シティの南東約110km圏内、登録面積:690haを占有、プエブラ州(Estado de Puebla)のプエブラ・デ・サラゴサ(Puebla de Zaragoza)、サン・ペドロ・チョルラ(San Andres Cholula)、サン・アンドレス・チョルラ(San Pedro Cholula)の地方自治体に位置。

古都グアナフアトとその銀鉱群

メキシコ・シティの北西約290km圏内、標高2,084mの高原、グアナフアト州の州都グアナフアトに位置する古都グアナフアトとその銀鉱群の文化的景観は、登録面積21.675km²を占有、深く屈曲する谷の風景の中に目立つ大規模銀鉱山のすべての産業基盤及び新古典主義とバロック様式の優れた建築物のコレクションが含まれています。

メキシコの世界遺産(文化遺産):プエブラ歴史地区
(Historic Centre of Puebla)

位置案内:プエブラ歴史地区

プエブラ歴史地区

メキシコシティーからおよそ西へ110km、プエブラ・デ・ロス・アンヘレス(Puebla de Los Angeles)とも知られる、プエブラ州の州都プエブラ・デ・サラゴサ(Puebla de Zaragoza)は、先住民族領域の主権を奪わないようスペイン王家の荘麗な推奨事項に従い、トラスカラ州(Tlaxcala)、プエブラ州チョルラ(Cholula)とクアウティンチャン(Cuauhtinchan)の先住民族統治境界の中、アラゴン王国( 現スペイン・アラゴン州)ムネブレガ(Munebrega)出身のドミニコ会の司祭ジュリアン・ガルセス(Julian Garces、1452年~1541年)の計画に従って構築され、1531年にプエブラ・デ・ロス・アンヘレスとして設立されています。

英語表記:Historic Centre of Puebla

所在地:プエブラ州プエブラ・デ・サラゴサ、サン・ペドロ・チョルラ、サン・アンドレス・チョルラ

緯度 経度:N19 02 49.992 W98 12 29.988(度分秒)/p>

登録基準 (ii)(iv) 1987年登録

メキシコの世界遺産(文化遺産):古都グアナフアトとその銀鉱群
(Historic Town of Guanajuato and Adjacent Mines)

位置案内:古都グアナフアトとその銀鉱群

古都グアナフアトとその銀鉱群

16世紀中頃、スペイン人は中部メキシコのグアナフアト丘陵で、豊富な銀の露出を発見し、銀鉱山を保護するためマルフィル(Marfil)、テペタパ(Tepetapa)、サンタ・アナ(Santa Ana)、およびセロ・デル・クアルト(Cerro del Cuarto)に砦を構築、これらの砦は、都市発展が起伏の多い地形によって決定された、歴史的な町の中枢を形成しています。

グアナファトは、グリッドパターン上でレイアウトされた多くの植民地都市とは異なり、狭い通り、庭園、広場、建物、地下通りのレイアウトが地形構成に適応した谷沿いに狭く屈曲して広がる不規則な町となっています。

英語表記:Historic Town of Guanajuato and Adjacent Mines

所在地:グアナフアト州 N21 1 0.984 W101 15 20.016(緯度 経度:度分秒)

登録基準 (i)(ii)(iv)(vi) 1988年登録

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