世界遺産ツアーと世界遺産一覧：インドネシアの世界遺産
東南アジアに位置するインドネシア共和国には、自然界で最も有名な火山活動の島を有する「ウジュン・クロン国立公園」、多種多様な海洋生物が生息する海洋生物の保護区「コモド国立公園」などの世界遺産(自然遺産)が引き継がれています。
ジャワ島最南西端に位置するウジュン・クロン国立公園は、ウジュン・クロン半島とスンダ海峡に点在する島々、クラカタウ諸島自然保護区（Krakatau Nature Reserve）で構成されています。
自然の美しさと地質学的関心に加えて、ジャワ島の平野における最良かつ最も広範な低地熱帯雨林の最大領域が含まれ、絶滅危惧種の動植物、ジャワサイ、バンテンなどの貴重な野生動物が生息。
小スンダ列島を構成する東ヌサ・トゥンガラ州のフロレス島、西ヌサ・トゥンガラ州のフローレス島の間に位置するコモド国立公園は、三つの主要な島、リンチャ島（Rinca）、コモド島（Pulau Komodo）、パダル島（Pulau Padar）及び、火山を起源とする多数の小島から構成。
２大陸のプレート接合部に位置するコモド国立公園は、オーストラリア大陸東部と小スンダ列島生態系の間、ワラセア生物地理学領域内の境界を形成しています。
ウジュン・クロン国立公園にはクラカタウ火山が存在、１８８３年のクラカタウ大噴火は、北半球全体に記録的な影響を及ぼしたことは地質学的経過でよく知られています。
国立公園には、劇的なクラカタウ噴火の後、地質学上の継続進化過程を実証するいくつかの沖合の島々が含まれています。
クラカタウ火山は、自然界の火山活動で最も有名な一つですが、国立公園には固有種や絶滅の危機に瀕したのジャワサイからヒョウや野生のイヌ・ドール、ジャワマングース、ジャコウネコに、霊長類のジャワテナガザルなどの哺乳類が生息しています。
自然植生の森林、島々の海岸線とマングローブ林、周囲の海とサンゴ礁、火山活動を組み合わせた風景は、例外なく素晴らしく美しい景観を提示しています。
英語表記：Ujung Kulon National Park
所在地：バンテン州ウジュン・クロン半島周辺 S6 45 0 E105 19 60（緯度 経度：度分秒）
登録基準 (vii)(ix)(x) 1991年登録
国立公園の乾燥した気候は、変動する陸生の植物相の範囲内で特異性進化の適応を誘発、比類のない地上と海洋の生態系を備え、世界規模の保全優先領域として認識されています。
コモド国立公園で最も注目に値する住民は、５.７００に及ぶ世界最大のコモド大トカゲで、これらの大トカゲは、世界中のどこにも存在しないため、その進化を含めた科学的な関心がよせられています。
一般的に、その外観や攻撃的行動のコモド大トカゲは、「コモドドラゴン」として知られ、２～３ｍの平均体長に成長するトカゲ最大の生きた種で、かつては、インドネシア、オーストラリア全体に住んでいた大トカゲ最後の種です。
国立公園の豊かなサンゴ礁も、種の多様性に優れ、流れの早い海流はウミガメ、クジラ、イルカ、ジュゴンなどを引き付けています。
コモド国立公園は、乾燥したサバンナとトゲだらけの緑の植物地帯、険しい丘陵間とは対照的に、青い海の珊瑚礁とすばらしい白砂のビーチの風景は、インドネシア中で最も劇的景観の紛れもない1つと評されています。
コモド島は、スマトラ島、ジャワ島、ボルネオ島等とスンダ列島を形成、スンダプレートと呼ばれる約２.０００ｋｍの大規模断層帯が縦断する地震活動の活発地域にもなっています。
参照：地球の科学、、⇒ プレートテクトニクス
英語表記：Komodo National Park
所在地：小スンダ列島 S8 32 35.988 E119 29 21.984（緯度 経度：度分秒）
登録基準 (vii)(x) 1991年登録
