東南アジアに位置するタイには、「古代都市スコタイと周辺の古代都市群」、「古都アユタヤ」など古代隆盛を誇ったスコータイ王朝、アユタヤ王朝の史跡が点在する王宮跡、宗教建造物が歴史公園、遺跡公園として世界遺産(文化遺産)と引き継がれています。
タイ族初のスコータイ王朝(13世紀~15世紀)の遺跡は、首都バンコクから北へ450km、車で6時間半のに位置にありますす。
ジャングルの中に放置された遺跡には静寂のなかに鎮座する仏座像など、大小あわせて300以上の仏像が発掘され、スコータイ遺跡公園として保存されています。
アユタヤは、約400年間続いたアユタヤ王朝の首都で、アジア諸国やヨーロッパ諸国の中継貿易地として繁栄した国際都市。
アユタヤ遺跡は、バンコクから車でチャオプラヤー川沿いに約1時間半の距離にあり、四方を水に囲まれた中州に位置します。
現在のタイ王国北部地域に点在する古都スコタイは、クメール人勢力を退けたタイ族最初の王朝がアンコール王朝の主要都市スコータイに築いた王朝の史跡で、「古代都市スコタイと周辺の古代都市群」は、スコータイ歴史公園、カムペーンペット歴史公園、シーサッチャナーライ歴史公園から構成されています。
城壁と濠に囲まれた都城の中央部に巨大な仏塔をもつワット・マハタート、塔堂が直立して並ぶワット・シー サワイ、ワット・サー・スィーなどの多くの寺院跡があります。
発掘された仏像は、スコータイ王朝の遺物として国立博物館でも鑑賞することもできます。
英語表記:Historic Town of Sukhothai and Associated Historic Towns
所在地:スコータイ県:N17 0 25.992 E99 47 22.992(緯度 経度:度分秒)
登録基準 (ii)(iv)(v) 1995年登録
スコータイ王朝の第二の首都であった古都アユタヤは、海に接続する河川に囲まれた位置に14世紀中旬に設立され、衰退したスコータイ王朝を吸収したアユタヤ王朝の首都で、外交と商業の中心地として18世紀まで繁栄した国際都市の一つです。
18世紀にビルマの侵攻により滅亡、アユタヤ王朝は廃墟となり、その名残りだけが遺跡として維持保存されています。
アユタヤ王朝最盛期には、日本の商人も多く居留、日本人街跡が現在も保存されています。
栄華を誇った象徴的な遺跡には、3基の仏塔がならんで建つワット・プラ・スィー・サンペット、幾十もの仏像があぐらをかいて並ぶワット・ヤイ・チャイ・モンコンからワット・プラ・モンコン・ボビット、ワット・ロカヤ・スタなどの重要な寺院跡があります。
また、歴代国王が避暑地として過ごした離宮跡、破壊された仏頭が木の根に取り込まれた遺跡があります。
英語表記:Historic City of Ayutthaya
所在地:アユタヤ県 N14 20 52.008 E100 33 38.016(緯度 経度:度分秒)
登録基準 (iii) 1991年登録
アユタヤ遺跡は、首都バンコクから短時間で気軽に楽しめる観光コース。
登録年度順 | 登録名 | 登録区分 |
1 | 古代都市スコタイと周辺の古代都市群 | 文化遺産 |
2 | 古都アユタヤ | 文化遺産 |
3 | バン・チェン遺跡 | 文化遺産 |
1 | トゥンヤイ-ファイ・カ・ケン野生生物保護区 | 自然遺産 |
2 | ドン・パヤーイェン‐カオ・ヤイ森林保護区 | 自然遺産 |
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