セルビア共和国南部ラシュカ郡、首都ベオグラードの南、約190km圏内に位置するスタリ・ラスは、登録面積198.72ha、緩衝地帯9935.84haを占有するソポチャニ修道院(Sopoćani Monastery)、ジュルジェヴィ・ストゥポヴィ修道院(Djurdjevi Stupovi Monastery)及び聖使徒聖ペテロと聖パウロ教会(聖ペテロ教会)、中世のラス市街遺構が残存。
ストゥデニツァ修道院は、首都ベオグラードの南、約145km圏内、セルビア南部ラシュカ郡クラリェヴォ(Kraljevo)に位置、中世セルビア王国を確立した聖シメオンとも呼ばれるステファン・ネマニャ(Stevan Nemanja、1113年~1200年、在位1171年~1196年)の退位後、12世紀後半ストゥデニツァ川(Studenica river)近郊に設立、登録面積1.16ha、緩衝地帯269.34haを占有するセルビア正教会の修道院中、最も豪華で最大の修道院。
スタリ・ラスは、1159年、ネマニッチ朝(Nemanjić dynasty)が即位したセルビア独立国家、最初の首都として、ラシカ川(Raška rivers)とSebečevo 川の合流点に近い山岳地帯に沿って設立、東西の影響が交差する数多くの建築物によって形成されたスタリ・ラスのユニークな建築複合体は、セルビア最初の首都であった12世紀から14世紀初期の期間を証言。
10世紀から13世紀にかけて建てられた印象的な3教会のモニュメント、ソポチャニ修道院(Sopoćani Monastery)、ジュルジェヴィ・ストゥポヴィ修道院(Djurdjevi Stupovi Monastery)及び聖使徒聖ペテロと聖パウロ教会(聖ペテロ教会)は、中世セルビアでの芸術活動の発生を示し、ビザンチン帝国および中央、南東ヨーロッパ地域の芸術や文化の中で最高水準に到達。
英語表記:Stari Ras and Sopoćani
所在地:ラシュカ郡ノビ・パザル N43 7 8.004 E20 25 22.008(緯度 経度:度分秒)
登録基準 (i)(iii) 1979年登録
セルビアで最も重要な修道院されるストゥデニツァ修道院は、ほぼ円形の壁、強化された2つの門、中央にある主教会及び周囲の壁に沿って修道院の施設を含んだ特徴的なモニュメントが配置されています。
ストゥデニツァ修道院には、ステファン・ネマニャ、彼の妻アナスタシア(Anastasia)、セルビア最初の王ステファン(Stephen)の遺体を安置、1219年に独立したセルビア正教会を設立したステファン・ネマニャの末息子、セルビアの大主教、聖サヴァ・ネマニッチが、セルビア語で最初の文学作品を執筆したのもストゥデニツァ修道院とされています。
英語表記:Studenica Monastery
所在地:ラシュカ郡クラリエボ・ストゥデニツァ N43 29 9.996 E20 32 12.012(緯度 経度:度分秒)
登録基準 (i)(ii)(iv)(vi) 1986年登録
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