東南アジアに位置するフィリピンには、海洋生物の重要な生息地「トゥバタハ岩礁自然公園」、豊かな自然が残りフィリピン最後の楽園といわれるパラワン島の「プエルト-プリンセサ地下河川国立公園」などが世界遺産(自然遺産)として引き継がれています。
フィリピン、パラワン島東沖合い、スールー海の中心部に位置するトゥバタハ岩礁自然公園は多種多様なサンゴ礁生態系を維持、広大な海域に手つかずの自然が残る海中公園。
公園周辺は、東南アジア最大の美しいサンゴ礁が広がり、色鮮やかな熱帯魚が群れ、アオウミガメからマンタ、海鳥など、多くの海洋生物が生息、回遊する豊かな海域。
プエルト-プリンセサ地底河川国立公園は、フィリピン南西部、マニラ南西360km 、パラワン州プエルト-プリンセサ北西約76km、セント・ポール山岳地帯の石灰岩洞窟を流れる地下河川。
壮大な石灰岩のカルスト風景に、独特の野生動物が生息、全長8.2km長い地下河川は、潮の影響を受けて汽水下、海に直接流れ込む自然現象を提示しています。
フィリピン最後の楽園と呼ばれるパラワン島は、豊かな自然が残る自然の美しさと多様な生物が生息する地域。
2つの岩礁(北と南環礁)とジェシー・ビーズリー礁から構成されるトゥバタハ岩礁自然公園は、350種以上のサンゴ、500種の魚類など海洋生物の多様性に優れた海中自然公園。
スールー海の中心に位置するトゥバタハ岩礁自然公園は、ウミガメの産卵、海鳥の繁殖など、絶滅の危機に瀕する海洋生物のための重要な生息地を提供しています。
トゥバタハ岩礁自然公園はダイビングのメッカとも知られ、ダイビングスポットを回るダイビングクルーズがあり、パラワン島のプエルト・プリンセサから船に寝泊りしながらのツアーもあります。
英語表記:Tubbataha Reefs Natural Park
所在地:バラワン島の東海域 N8 57 12 E119 52 3(緯度 経度:度分秒)
登録基準 (vii)(ix)(x) 1993年登録、2009年拡張
降水量の多い熱帯のプエルト-プリンセサ地下河川国立公園は、生物多様性保全のための重要な生息地が含まれ、手つかずの自然が残るアジアで有数のパラワン湿性林が位置。
自然の価値を保護しながら自然と訪問者の体験を向上させることを目的に、アンダーグラウンド・リバー・ツアーがあり、地底河川を楽しむことができます。
英語表記:Puerto-Princesa Subterranean River National Park
所在地:パラワン島セント・ポール山岳地域 N10 10 0 E118 55 0(緯度 経度:度分秒)
登録基準 (vii)(x) 1999年登録、2009年拡張
登録年度順 | 登録名 | 登録区分 |
1 | フィリピンのバロック様式教会群 | 文化遺産 |
2 | フィリピン・コルディリェーラの棚田群 | 文化遺産 |
3 | 古都ビガン | 文化遺産 |
1 | トゥバタハ岩礁自然公園 | 自然遺産 |
2 | プエルト-プリンセサ地下河川国立公園 | 自然遺産 |
3 | ハミギタン山地野生生物保護区 | 自然遺産 |