東南アジアに位置するフィリピンには、16世紀に都市計画されたスペイン植民地時代の町並み「古都ビガン」が世界遺産(文化遺産)として引き継がれています。
16世紀に都市計画された植民地時代の町・古都ビガンは、フィリピン諸島、ルソン島北西部の海岸線に沿っってイロコス・スル州アブラ川河口のデルタ地帯に位置。
古都ビガンは、ヨーロッパ、メキシコとは違い、中国、フィリピン各地の文化的要素が融合、東アジア及び東南アジアの文化と類似しない独自の文化景観を形成しています。
2つの隣接した広場にある伝統的なスペイン風のチェッカーボード通り、2つの広場には、セントポール大聖堂、大司教の聖堂、市庁舎と地方の国会議事堂の建造物が位置します。
古都ビガンは、スペイン植民地時代の建築計画と、アジア建築とのユニークな融合を表し、東アジアと東南アジアにおけるヨーロッパ貿易の町が戦時を潜り抜けて無傷で保存された例とされています。
歴史的な足跡が残された古都ビガンの町全体は、ネッサンス設計計画に密接に準拠、既存の建物のほとんどは、約18世紀半ばから19世紀後半に建設、25通りのグリッドに沿った233の歴史建造物で構成されています。
英語表記:Historic Town of Vigan
所在地:ルソン島イロコス・スル州 N17 34 30 E120 23 15(緯度 経度:度分秒)
登録基準 (ii)(iv) 1999年登録
登録年度順 | 登録名 | 登録区分 |
1 | フィリピンのバロック様式教会群 | 文化遺産 |
2 | フィリピン・コルディリェーラの棚田群 | 文化遺産 |
3 | 古都ビガン | 文化遺産 |
1 | トゥバタハ岩礁自然公園 | 自然遺産 |
2 | プエルト-プリンセサ地下河川国立公園 | 自然遺産 |
3 | ハミギタン山地野生生物保護区 | 自然遺産 |