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フィリピンの世界遺産には、歴史的景観を留めたスペイン統治下の町並み、伝統的な灌漑システムの棚田群などの文化遺産、多くの海洋生物が生息する海洋公園と独特な生態系を保つ国立公園の自然遺産があります。

東南アジアに位置するフィリピンには、ミンダナオ島の固有の動植物にとって重要な生息・生育地「ハミギタン山地野生生物保護区」などの世界遺産(自然遺産)が引き継がれています。

フィリピンの世界遺産:ハミギタン山地野生生物保護区

ハミギタン山地野生生物保護区

ハミギタン山地野生生物保護区は、ミンダナオ島南東部プジャダ半島を南北に沿って尾根を形成、海抜約75m~1.637mの標高範囲で熱帯雨林から低木林に至る、重要な動植物の生息地を提供。

標高範囲により土壌や気候条件に対応するハミギタン山地以外どこにも発見されていない固有種の生息地、実質的に無傷なフィリピンの重要な生物地理学的地域として、多様な山の生態系を提供しています。

Philippine landscape

フィリピンの世界遺産(文化遺産):ハミギタン山地野生生物保護区
(Mount Hamiguitan Range Wildlife Sanctuary)

位置案内:ハミギタン山地野生生物保護区

ミンダナオ島南東部ハミギタン山地は、1380種の動植物が生息するなか、世界的な絶滅危惧種と同様、フィリピンミンダナオ島でのみ存在する341種の固有種が生息、植物、動物の多様性に対応する気候条件、土壌を提供。

植物のその多様性と動物は、世界的に絶滅の危機に瀕した種、ならびにフィリピンの中にだけ存在するそれらの種を含む多数の固有種が生息。

低地では農業生態系とフタバガキ森、その土地特有のかなりの数を含むShorea属など約246種の植物が生息。

標高420m~920mは、大きな木の存在によって特徴づけられるフタバガキ森生態系で418種の植物と146種の動物が生息。

標高の高い山地では、森林生態系は多数のコケ、地衣類や着生植物、根や木の幹を覆う厚いコケによって特徴づけられる典型的な苔森林生態系。

英語表記:Mount Hamiguitan Range Wildlife Sanctuary

所在地:ミンダナオ島プジャダ半島 N6 43 1.81 E126 10 24.35(緯度 経度:度分秒)

登録基準 (x) 2014年登録

フィリピンの世界遺産 一覧

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フィリピンの世界遺産 登録リスト

登録年度順 登録名 登録区分
フィリピンのバロック様式教会群 文化遺産
フィリピン・コルディリェーラの棚田群 文化遺産
古都ビガン 文化遺産
トゥバタハ岩礁自然公園 自然遺産
プエルト-プリンセサ地下河川国立公園 自然遺産
ハミギタン山地野生生物保護区 自然遺産