世界遺産ツアーと世界遺産一覧：ルーマニアの世界遺産
ドナウ・デルタは、ルーマニア南東部、首都ブカレスト（București）の東部約２８０ｋｍ圏内、ドブロジャ地方（Dobrogea）トゥルチャ県（Județul Tulcea）に位置、登録面積３１２４.４ｋｍ²を占有するルーマニア、ウクライナ・オデッサ州に跨り、ヨーロッパ最大のヴォルガ・デルタ（Volga Delta）につぐ、河川、湖沼、湿地、ラグーンを構成する大規模デルタ。
カルパティア山脈など欧州各地のブナ原生林群は、最後の氷河期の終わりからアルプス、カルパチア、地中海及びピレネー山脈のいくつかの孤立した避難所から数千年の短期間で、１２カ国以上の国境を越え、登録面積５８３.５３０４ｋｍ²、緩衝地帯１９１４.１３０９ｋｍ² を占有する広がりとなっています。
ルーマニア・ドブロジャ地方（Dobrogea）、ウクライナ・オデッサ州（Odessa Oblast）に跨るドナウ・デルタは、大部分がルーマニア・トゥルチャ県（（Județul Tulcea）に位置。
ドナウ・デルタを形成する主要な流路形状には、川の両岸に位置する北側：ウクライナ川岸のキリア（Kiliya）と南側：ルーマニア川岸のキリア・ベケ（Chilia Vech）、２つの町の名前にちなんで命名された北側のキリア・ブランチ（Chilia branch）のほか、中央のスリナ・ブランチ（Sulina branch）、南側のスフントゥ・ゲオルゲ・ブランチ（Sfântu Gheorghe branch）の分流があり、沼地、湿地、樹木が並んだ丘陵地帯を横切り黒海へと繋がります。
英語表記：Danube Delta
所在地：ドブロジャ地方 N45 4 59.988 E29 30 0（緯度 経度：度分秒）
登録基準 (vii)(x) 1991年登録
１２カ国以上に及ぶカルパティア山脈など欧州各地のブナ原生林群は、ウクライナ／ザカルパート州に位置する東カルパティア生物圏保護区、ウズハンスキ国立公園（Uzhanian National Nature Park）、スロバキア／プレショフ県 東カルパティア生物圏保護区（East Carpathian Biosphere Reserve）、ポロニニ国立公園（Poloniny National Park）、プレショフ保存地域（Prešov Preserved areas）、ドイツ／メクレンブルク・フォアポンメルン州 ヤスムント国立公園（Jasmund National Park）、ドイツ／メクレンブルク・フォアポンメルン州 ザラーン ミューリッツ＝ナツィオナル・パーク（Serrahn Mijritz National Park）、ドイツ／ブランデンブルク州 Grumsiner 森林自然保護区（Grumsiner Forest Nature Reserve）、ドイツ／テューリンゲン州 ハイニヒ国立公園（Hainich National Park）、ドイツ／ヘッセン州 ケラーヴァルト・エダーゼー国立公園（Kellerwald-Edersee National Park）、ブルガリア共和国 中央バルカン国立公園（Central Balkan National Park）などが対象となっています。
英語表記：Ancient and Primeval Beech Forests of the Carpathians and Other Regions of Europe
所在地：クロアチア、ウクライナ、アルバニア、オーストリア、ベルギー、ブルガリア、ドイツ、イタリア、ポーランド、ルーマニア、スロバキア、スロベニア、スペイン
登録基準 (ix) 2007年登録、2011年、2017年拡張
