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フィンランドの世界遺産ツアーには、北極圏の厳しい環境の中に広がる文化的景観から中世旧市街の文化的景観、険しく聳える山にタイガの森、氷河の痕跡が残る風光明媚な自然を巡る世界遺産ツアーがあります。
スウェーデン、ノルウェー、ロシア3ヶ国と国境を接する北欧フィンランドの世界遺産ツア-には、バルト海北部に点在する変化に富む丘陵地形に無数の島々と周辺海域から構成する「ハイ・コースト/クヴァルケン群島」など、後氷期から継続する土地隆起に氷河の痕跡を示す湖水、針葉樹の森、極地方の壮大な自然現象オーロラなどが観賞できる人気観光スポット満載のフィンランドの世界遺産ツア-があります。

フィンランドの世界遺産:ハイ・コースト/クヴァルケン群島

ハイ・コースト/クヴァルケン群島

ハイ・コースト/クヴァルケン群島は、フィンランドの首都ヘルシンキの北西約400km圏内、バルト海北部、フィンランド、スウェーデン両国に跨るボスニア湾両岸に位置、登録面積3369² を占有する、最も顕著な地質学的、地形学的な特質を保持する地域から構成。

ハイ・コーストはスウェーデン、クヴァルケン群島はフィンランドに位置、この地域は、過去200~300万年の間、幾度も大陸氷床の中心に没する氷河期の経験を持ち、約18,000年前、氷期終了に伴って現在の土地隆起が始まり、地殻は徐々に氷の重圧から解放されています。

両地域は最後の内陸氷床の後退により土地の隆起現象が、過去約10,500年間に周囲約290mの隆起が記録され、世界で最も高いアイソスタティック(isostatic)隆起率を有しています。

登録面積の約71%が海で、ハイ・コーストの水深は約293m、クヴァルケン群島は、平均的な水深が10mと非常に浅く、水中の地層は、植生や人間活動による侵食、コロニー形成のプロセスによる影響はありません。

フィンランドの世界遺産(文化遺産):ハイ・コースト/クヴァルケン群島
(High Coast/Kvarken Archipelago)

位置案内:ハイ・コースト/クヴァルケン群島

ハイ・コースト/クヴァルケン群島

ハイ・コースト/クヴァルケン群島は、最終氷期の後、陸地で高い隆起を記録、最終氷期の海と植生遷移の影響を受けた現在の風景は、最終氷期の水域と進行中の主な地殻隆起に関連、この現象が大陸氷床の融解に対する地殻上昇のプロセスを理解するための重要な領域として認識調査されています。

5,600の島々と周辺海域から成るクヴァルケン群島は、氷河地域の陸上と海域の様々な風景に加えて、氷河堆積地層の特徴的な配列を保持、陸上と海洋の2つの異なる地域は、浅い海に横たわる地形と多くのモレーンの特徴が含まれる最も地質的に優れた地層とされ、モレーン群島を研究するための多様な優れた地域とされています。

英語表記:High Coast/Kvarken Archipelago

所在地:フィンランド/スウェーデン N63 17 60 E21 18 0(緯度 経度:度分秒)

登録基準 (viii) 2000年登録、2006年拡張

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フィンランドの世界遺産 位置案内

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