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ベトナム(ベトナム社会主義共和国)の世界遺産ツアーには、浸食作用により雄大で幻想的なカルスト地形と風光明媚で生物多様性に優れ、多くの固有種が生息する自然遺産があります。

東南アジアに位置するベトナム(ベトナム社会主義共和国)には、石灰岩の柱で壮大な海の景色を形成する「ハロン湾」、石灰岩の台地と熱帯林によって形成される「フォンニャ - ケバン国立公園」など、雄大で幻想的な景観と優れた生物多様性を伴う世界遺産(自然遺産)が引き継がれています。

ベトナムの世界遺産:ハロン湾 / フォンニャ-ケバン国立公園

ハロン湾

国境接するトンキン湾北西部位置するハロン湾は、幻想的な雰囲気を醸し出す、大小数千のカルスト地形の奇岩や島々が点在。

長い歳月を経た風雨と波の浸食作用による石灰岩の丘陵台地が自然に形成された風光明媚な風景は、ベトナム随一の景勝地。

ハロン湾に点在する島々には、鐘乳洞や滝、マングローブ林があり、その周辺の海には多数の海洋生物が生息しています。

フォンニャ-ケバン国立公園

フォンニャ-ケバン国立公園は、ベトナム北中部地方クアンビン省ドン フォイの北東に位置するベトナムで5番目の世界遺産、クアンビン省のソン トラック村を中心としてラオス国境へと続きます。

巨大な熱帯雨林で覆われたフォンニャ-ケバン国立公園は、数kmにも及ぶフォンニャ洞窟があり、ベトナムで最も大きく美しいといわれる鍾乳石や石筍が存在。

また、フォンニャ-ケバン国立公園には、数十kmに及ぶ地下河川が存在し、そこに住む固有種の脊椎動物を含めて数百種の脊椎動物が生息。

ベトナムの世界遺産(文化遺産):ハロン湾
(Ha Long Bay)

位置案内:ハロン湾

ベトナムの北東部、首都ハノイから約165km、トンキン湾に位置するハロン湾は、人の影響を受けない大きさ、形状がさまざまカルスト地形の小島が相当数に上り、居住に不適当な石柱の島々が雄大な自然景観を形成。

温かく湿った熱帯気候のなか、長い歳月を経て形成された、海から立ち上がる石灰岩の柱は「海の桂林」とも称され、彫刻の様な幻想的で壮大な海の風景を提示。

英語表記:Ha Long Bay

所在地:クアンニン省 N20 53 60 E107 5 60(緯度 経度:度分秒)

登録基準 (vii)(viii) 1994年登録

ベトナムの世界遺産(文化遺産):フォンニャ-ケバン国立公園
(Phong Nha - Ke Bang National Park)

位置案内:フォンニャ-ケバン国立公園

アンナン山脈の中央に位置するフォンニャ - ケバン国立公園は、西にラオス人民民主共和国(Lao PDR)のヒン ナノー自然保護区(Hin Nammo National Bio-Diversity Conservation Area)と境界を共有。

熱帯密林と丈の高い植物が密生し,低木が点在するサバンナ地帯と大規模な洞窟や地下河川が104km以上に及ぶカルスト生態系を有する地域。

約400万年前から形成されたアジア最古の主要なカルスト地形とされ、乾いた洞穴から広く段々になった洞穴、鍾乳石がぶら下がる洞穴、樹状突起の洞穴、交差する洞穴に地下河川も含めた洞窟など複雑な特徴を持ちます。

2009年に本格的な調査が行われたソンドン洞窟は、世界最大の洞窟通路を有すると考えられ、観光客向けのツアーも開始されています。

44.5km以上に及ぶフォンニャ洞窟には、長さ1.5kmの内部まで見学できるボートツアーを備えたツアーシステムが最も有名。

動物相は154種の哺乳類、117種の爬虫類、58種の両生類、314種の鳥類や170種の魚類など、800種以上の脊椎動物種が確認されています。

英語表記:Phong Nha - Ke Bang National Park

所在地:クアンビン省 N17 32 14 E106 9 4.5(緯度 経度:度分秒)

登録基準 (viii)(ix)(x) 2003年登録

ベトナムの世界遺産 一覧

Vietnam Landscape

ベトナムの世界遺産 登録リスト

登録年度順 登録名 登録区分
フエの建造物群 文化遺産
ホイアンの古い町並み 文化遺産
ミーソン聖域 文化遺産
ハノイのタタンロン遺跡 文化遺産
ホー王朝の城塞 文化遺産
ハロン湾 自然遺産
フォンニャ-ケバン国立公園 自然遺産
チャン・アン複合景観 複合遺産