世界遺産ツアーと世界遺産一覧：トルクメニスタンの世界遺産
国土をほぼカラクム砂漠に占有された中央アジアに位置するトルクメニスタンには、古代の女神像や動物の土偶、中世の骨壷、彩画陶器などの美術的遺物を引き継ぐ「国立歴史文化公園“古代メルフ”」、シルクロード中心都市のひとつオアシス都市として栄えた「クニヤ‐ウルゲンチ」に点在する建造物のほか、古代王国の宮殿、モスク、霊廟、ストゥーパ、仏教僧院、美術的装飾品が文化遺産として引き継がれています。
国立歴史文化公園“古代メルフ”は、首都アシガバートの東方、約３４０ｋｍ圏内、マリ州に位置、ほぼ完全な状態で保存されたシルクロード沿いの豊かなオアシス都市で中央アジアで最も古い歴史を持つ中央アジア最大の遺跡。
紀元前６世紀以来、ムルガブ川オアシスの中に存在した都市は、アジアの歴史で重要な役割を果たし、継続な発展との相互作用で維持、継続させた文化的景観が他に類のない存在。
クニヤ‐ウルゲンチは、トルクメニスタン北部、首都アシガバートの北、約４７５ｋｍ圏内、ダショグズ州のアム・ダリア川左岸に位置、ウルゲンチは、古代ペルシャの王朝・アケメネス朝（紀元前550年～紀元前330年）の一部でホレズム地方の中心地。
旧市街エリアは、いくつかの遺跡を持つ広大なひとけのない土地で、古代に要塞化された集落を含む、モスク、隊商宿の門、要塞、霊廟と高さ６０ｍ のミナレットなど、１１世紀から１６世紀に派生した主な記念建造物の一連が点在します。
古代メルフは、９世紀のアラブカリフの都市に始まり、ムスリムが最盛期に達した１１～１２世紀にはイスラム王朝、大セルジューク朝の都として栄華を誇ったが、１３世紀のモンゴル侵攻で廃墟となり没落。
現在に引き継がれた古代メルフは、青銅器時代（紀元前2500年から紀元前1200年）、鉄器時代（紀元前1200年から紀元前300年）の遺跡を含む、面積３５３ｈａ、緩衝地帯８８３ｈａの大きな国立歴史文化公園。
英語表記：State Historical and Cultural Park “Ancient Merv”
所在地：オルホン県 N47 33 24 E102 49 53（緯度 経度：度分秒）
登録基準 (ii)(iii)(iv) 2004年登録
トルクメニスタン 観光地
アシガバート（Ashkhabad） 所在地：アシガバート（Ashkhabad） N37 58 00 E58 20 00 ※ ⇒ Google Map
メルブ（Merv） 所在地：マリ州（Mary province） N37 39 47.1 E62 10 27.1 ※ ⇒ Google Map
トルクメンバシ（Turkmebashi） 所在地：バルカン州（Balkan province） N40 01 00 E52 58 00 ※ ⇒ Google Map
サリカミシュ湖（Sarygamysh Lake） 所在地：ウズベキスタン国境線と重複 N42 00 00 E57 20 00 ※ ⇒ Google Map
クニヤ‐ウルゲンチの記念建造物の構成は、日干煉瓦と焼き煉瓦が上方に向かう建築の実例で、古代チャルタク単房性ドーム構造の建築様式とされ、中央アジアのさまざまなイスラーム建築および装飾方法のすべてに見ることができます。
モニュメントの単純な幾何学的要素を数種類繰り返す建築装飾は、イスラーム建築に使われる持ち送り構造装飾の一種「ムカルナス」と呼ばれ、地元巨匠によるドーム内部表面手法の進化を実証しています。
英語表記：Kunya-Urgench
所在地：ダショグズ州 N42 10 59.448 E59 5 5.784（緯度 経度：度分秒）
登録基準 (ii)(iii) 2005年登録
ダショグズ州 観光地
ダショグズ州（Dashoguz province） 所在地：ダショグズ州（Dashoguz province） N41 50 00 E59 58 00 ※ ⇒ Google Map
クニヤ‐ウルゲンチ（Kunya-Urgench） 所在地：ダショグズ州（Dashoguz province） N42 18 52.4 E59 10 24.9 ※ ⇒ Google Map
ダルヴァザ（Darvaza） 所在地：アハル州（Akhal province） N40 15 08 E58 26 23 ※ ⇒ Google Map
| 登録年度順 | 登録名 | 登録区分 |
| １ | 国立歴史文化公園“古代メルフ” | 文化遺産 |
| ２ | クニヤ‐ウルゲンチ | 文化遺産 |
| ３ | ニッサのパルティア要塞群 | 文化遺産 |
外務省公表の「危険情報」は、渡航・滞在にあたって特に注意が必要と考えられる国・地域に発出される情報。
