東南アジアに位置するタイには、「バン・チェンの遺跡」、古代隆盛を誇ったタイ王朝の史跡が点在する王宮跡、宗教建造物が世界遺産(文化遺産)と引き継がれています。
バン・チェン遺跡は、タイ東北部、ウドーンターニー県に位置する小さな村にあり、約紀元前3000年~2000年頃の遺跡とされ、地域の典型的な水稲文化の発展を示す、東南アジアで発見された最も重要な先史時代の集落であると考古学者によって考察されています。
1966年に発見された遺跡は、放射年代測定の技術の進歩や各国の学者によって研究されたことによって遺跡理解が進み、発見当事より広範囲に発掘されています。
紀元前数千年にさかのぼるバン・チェン遺跡は、文様、彩色などの複雑な技術の陶器製造に稲作農耕文化は東南アジア独自における、早期、定住農業の証拠を提供しているとされています。
発掘された赤色の鮮やかで渦巻きの模様が施された独特の彩色土器は、東南アジア独自の文明遺跡とされています。
発掘された遺跡は、バンチェン国立博物館で観賞できます。
英語表記:Ban Chiang Archaeological Site
所在地:ウドーンターニー県 N17 32 54.996 E103 21 29.988(緯度 経度:度分秒)
登録基準 (iii) 1992年登録
登録年度順 | 登録名 | 登録区分 |
1 | 古代都市スコタイと周辺の古代都市群 | 文化遺産 |
2 | 古都アユタヤ | 文化遺産 |
3 | バン・チェン遺跡 | 文化遺産 |
1 | トゥンヤイ-ファイ・カ・ケン野生生物保護区 | 自然遺産 |
2 | ドン・パヤーイェン‐カオ・ヤイ森林保護区 | 自然遺産 |