世界遺産ツアーと世界遺産一覧：タジキスタンの世界遺産
国土を山岳地帯が占め、複雑な国境を保持する中央アジアに位置するタジキスタン共和国には、人間の定住生活の初期発展を示す考古遺跡「サラズムの遺跡」文化遺産、風景に多様性を誇る険しい氷河の山頂や高山、砂漠や湖に囲まれた世界で最も深い峡谷の自然遺産が引き継がれています。
サラズムの遺跡は、タジキスタンの首都ドゥシャンベの北西、約１５５ｋｍ圏内に位置、土地が始まる場所を意味するサラズムは、紀元前４,０００年から紀元前３,０００年後半、人によるこの地域の原始都市化の初期発展を実証しています。
サラズムは、中央アジアで最も古い定住地の一つで、遊牧民による牧草飼育に適した放牧地帯と最初の地域定住集団による農業と灌漑の発展に適した大渓谷との間に位置しています。
サラズムの遺跡は、紀元前４千年から中央アジア山岳地帯の牧畜遊牧民とトランスオクシアナの農耕民族間との通商的な文化交流を提示。
この地域での牧畜と農本主義、その後の青銅器時代における鉱物資源の採鉱や手工芸品発達の相互補完の結果が住居や社会的生産基盤の洗練度に反映したことがサラズムの考古学的調査結果が示しています。
サラズムの原始都市は、北東の端、メソポタミアからインダス、イラン高原まで広大な地域に広がり繁栄した原始都市の中心都市として、トルクメンを加えた中央アジア草原からプロト・エラム、メソポタミア、インダス世界との交流があり、長距離にわたる中央アジア全体での地域間貿易や文化交流の存在を実証しています。
英語表記：Proto-urban Site of Sarazm
所在地：ソグド州 N39 30 28 E67 27 37（緯度 経度：度分秒）
登録基準 (ii)(iii) 2010年登録
タジキスタン 観光地
ドゥシャンベ（Dushanbe） 所在地：ドゥシャンベ直轄市（Dushanbe） N38 32 12 E68 46 48 ※ ⇒ Google Map
ホジェンド（Khujand） 所在地：ソグド州（Sogd Province） N40 17 00 E69 37 00 ※ ⇒ Google Map
パンジケント（Panjakent） 所在地：ソグド州（Sogd Province） N39 30 00 E67 37 00 ※ ⇒ Google Map
ホログ（Khorugh） 所在地：ゴルノ・バダフシャン自治州（Gorno-Badakhshan Autonomous Province） N37 29 30 E71 33 21 ※ ⇒ Google Map
ムルガブ（Murghab） 所在地：ゴルノ・バダフシャン自治州（Gorno-Badakhshan Autonomous Province） N38 11 07.1 E73 59 53.2 ※ ⇒ Google Map
クリャーブ（Kulob） 所在地：ハトロン州（Khatlon Province） N37 54 33 E68 46 55 ※ ⇒ Google Map
| 登録年度順 | 登録名 | 登録区分 |
| １ | サラズムの遺跡 | 文化遺産 |
| １ | タジク国立公園（パミール山脈） | 自然遺産 |
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