北アジア、東欧に位置するロシア連邦には、単離された山岳地帯に亜北極圏から北極圏までの生態系に手つかず冷水湖や河川システムを保持する「プトラナ台地」、海底隆起によって露出した峡谷が厳しい気温の変化によって形成された石柱にカンブリア紀の化石が含まれる「レナ石柱自然公園」など、北極圏に位置する広大で数十の深い峡谷による風景の多様性と世界屈指の生物多様性を保持する自然と発掘された化石が生命進化のプロセスにせまる自然が引き継がれています。
中央シベリア北部、モスクワ北東約3,200km圏内、ロシア連邦クラスノヤルスク地方に位置するプトラナ台地は、18,872.51k㎡ の広大な面積を保持する自然遺産。
自然遺産に内接する地域は、ツンドラ、森林ツンドラ、極地砂漠系、手つかずの冷水湖と河川系、初期タイガや孤立した亜北極圏の北極生態系の全てを含みます。
ロシア連邦・極東連邦管区サハ共和国、世界で10番目に長い川、レナ川中央部の右岸に位置するレナ石柱自然公園は、地球科学に関連する重要な2つの特徴を例示しています。
レナ石柱自然公園は、隆起と地域の大規模極低温の浸食作用によって険しく露出する最も注目された石柱の風景で知られ、カンブリア紀の生命発生に関する重要な事象をカンブリア紀の化石露出が、重要な裏づけ資料として提供しています。
中央シベリア北部のプトラナ高原の中心部に位置するプトラナ台地の自然は、数十に切り裂かれた深い峡谷の階層化された玄武岩トラップの広範な領域、数千の滝と無数の冷水川と小川、起伏の大きな変動に特徴づけられたフィヨルドのように形成する25,000以上の湖が特徴。
表面上、人間の活動とは無縁の果てしない玄武岩台地は、北極動物相の健全な個体群の相互作用を含む、生態学的プロセスの劇的なデモンストレーションを提供、環境上の生物学的経過は、人による最小限の影響力で継続する、遠隔と厳しい自然保護の組み合わせを提示。
英語表記:Putorana Plateau
所在地:クラスノヤルスク地方 N69 2 49 E94 9 29(緯度 経度:度分秒)
登録基準 (vii)(ix) 2010年登録
高さ150m~300m でレナ川岸沿いに並ぶレナ石柱自然公園の石柱は、カンブリア紀の海底隆起で露出した急勾配の渓谷が、凍結した氷によって破砕され、定方向の継ぎ目に沿って岩がはさまり、互いに分離した岩を支えています。
著しいしい気温変化で形成された自然公園の石柱は、川岸沿いから後方へ拡大する不連続の傑出した外観を形成しています。
レナ石柱自然公園の岩石には、地球生命の進化において重要項目の一つだったカンブリア爆発に関連する出来事の最も重要な記録が含まれています。
英語表記:Lena Pillars Nature Park
所在地:サハ共和国 N60 40 0 E127 0 0(緯度 経度:度分秒)
登録基準 (viii) 2015年登録