北アジア、東欧に位置するロシア連邦には、多くの巡礼者が集りロシア正教会において最も重要な修道院のひとつ「セルギエフ・ポサドの至聖三者聖セルギイ大修道院の建造物群」、ロシア教会建築様式の発展に大きな影響を与えたロシア最初期の教会「コローメンスコエの昇天教会」など、帝政ロシア時代の伝統的な文化を示す華麗な建造物、ロシア正教の大聖堂、修道院などの象徴的な世界遺産(文化遺産)が引き継がれています。
モスクワの北東約70km圏内の町セルギエフ・ポサド(Sergiev Posad)には、14世紀中頃に創設されたロシア正教会の重要な修道院のひとつ、至聖三者聖セルギイ大修道院(トロイツェ・セルギー大修道院、Trinity Lavra of St. Sergius、聖三位一体修道院)が引き継がれています。
世界的な精神的信仰の巡礼地として知られ、歴史的建造物の観光地としても有名なロシア正教会の大修道院は、セルギエフ・ポサドの至聖三者聖セルギイ大修道院の建造物群として世界遺産(文化遺産)に登録されています。
コローメンスコエはモスクワ南東部、1960年代にモスクワと合併したモスクワ川左岸の氾濫原に位置する行政区、昇天教会(Church of the Ascension、ヴォズネセーニエ教会)は、1532年ロシア皇帝・イヴァン4世(イヴァン雷帝、Ivan the Terrible、1530年~1584年、在位:1533年~1574年、1576年~1584年)の誕生を祝して、イヴァン3世により王室の別荘地、モスクワ川を見渡す風光明媚な高台に白い石で建てられ教会。
コローメンスコエの昇天教会は、ロシア正教会の想像的で革新的な建築様式を表し、東欧の広範囲にわたる教会建築の発展に多大な影響を与えたと称されています。
宗教的な軍事概略を象徴するセルギエフ・ポサドの至聖三者聖セルギイ大修道院(トロイツェ・セルギー大修道院、聖三位一体修道院)は、最も重要な信仰に従事するロシア正教総主教の住まいで、ロシア建築発展の特徴を代表する建築様式のいくつかを含んでいます。
至聖三者聖セルギイ大修道院は、中世ロシアで最も尊敬された偉大な聖人、ラドネジの聖セルギイ(1322年頃~1392年)により、1345年、辺境の森の地に孤立した簡素な木の教会として設立したのが始まりとされています。
英語表記:Architectural Ensemble of the Trinity Sergius Lavra in Sergiev Posad
所在地:モスクワ・セルギエフ・パサド N56 18 37.26 E38 7 52.32(緯度 経度:度分秒)
登録基準 (ii)(iv) 1993年登録
セルギエフ・ポサド(Sergiev Posad) 主な観光地
至聖三者聖セルギイ大修道院(The Holy Trinity-St. Sergius Lavra) 所在地:モスクワ・セルギエフ・パサド(Moscow、Sergiev Posad) N16 28 03.8 E107 34 44.7 ※ ⇒ Google Map
コローメンスコエは、イヴァン1世(Ivan Kalita、 ~1340年)の遺言において言及され、時が経つにつれ、この地はモスクワ大公国のお気に入りの離宮として開発されていきます。
現在に引き継がれたロシア最古の石造教会は、教会法に依らない白い円柱型がビザンティン建築(東ローマ帝国建築様式)の伝統から印象的に逸脱したロシア建築の特徴的様式となっています。
教会は、低クロス型の二階下から空に向かって伸び、追従する八角形の本体、八角形のテント屋根、王冠をいただいた小さなドームで構成されています。
英語表記:Church of the Ascension, Kolomenskoye
所在地:モスクワ南区・コローメンスコエ N55 39 20.016 E37 40 26.004(緯度 経度:度分秒)
登録基準 (ii) 1994年登録
コローメンスコエ(Kolomenskoye) 主な観光地
コローメンスコエの昇天教会(Church of the Ascension, Kolomenskoye) 所在地:モスクワ・コローメンスコエ(Moscow、Kolomenskoye) N55 40 14.1 E37 40 10.2 ※ ⇒ Google Map