古代遊牧社会の遺跡や中世に栄華を極めた帝国の遺跡が残る北アジアに位置するモンゴル国には、チンギス・ハーンが誕生した聖なる山として、モンゴルの他の山に追随を許さない精神的な意味を持ち、ユニークな生物多様性と複雑な生態系を保持する「グレートブルカン・カルドゥン・マウンテンと周辺聖地」の文化遺産と風景に多様性を誇る高山砂漠に草原ステップ、針葉樹林広がる山岳地帯の自然遺産が引き継がれています。
グレートブルカン・カルドゥンは、モンゴル北東部、首都ウランバートルの東南東約290kmkm 圏内、中央アジアの草原がシベリアの針葉樹樹林と交差するヘンティー山脈中心部の峰でヘンティー県(Khentii Aimag)に位置。
グレートブルカン・カルドゥン・マウンテンは、中世にユーラシア大陸を横断するモンゴル帝国を築いたチンギス・ハーンの出身地、および彼が埋葬された墓の位置と想定されています。
「神山」を意味する聖地ブルカン・カルドゥン(ブルカン山)は、ヘンティ・カーンとも呼ばれ、標高2,362m、プロパティーは、4437.39k㎡、緩衝地帯2716.5k㎡ の領域を保持。
グレートブルカン・カルドゥン・マウンテンと周辺聖地に散在するオボーは、ブルカン・カルドゥンを神聖な山と川を崇拝の対象とする古代シャーマニズムと仏教融合の実践による形式化された儀式に関連づけられています。
英語表記:Great Burkhan Khaldun Mountain and its surrounding sacred landscape
所在地:モンゴル N48 45 43.12 E109 0 33.58(緯度 経度:度分秒)
登録基準 (iv)(vi) 2015年登録
登録年度順 | 登録名 | 登録区分 |
1 | オルホン渓谷の文化的景観 | 文化遺産 |
2 | モンゴル・アルタイ山脈の岩絵群 | 文化遺産 |
3 | グレートブルカン・カルドゥン・マウンテンと周辺聖地 | 文化遺産 |
1 | ウヴス・ヌール盆地 | 自然遺産 |