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マレーシアの世界遺産ツアーには、西洋と東洋の文化が融合した町や最も長期的にわたって人類が定住したことを示す考古遺跡などの文化遺産、熱帯雨林のジャングルに希少動植物が住みつく生物多様性に優れた自然遺産が引き継がれています。

東南アジアに位置するマレーシアには、標高により多様な生息環境が広がる国立公園「キナバル自然公園」、熱帯カルスト地形と絶滅危惧種を含む固有性の高い動植物の生息地を提供する「グヌン・ムル国立公園」などが世界遺産(自然遺産)として引き継がれています。

マレーシアの世界遺産:キナバル自然公園 / グヌン・ムル国立公園

キナバル自然公園

キナバル自然公園は、ボルネオ島北東部、マレーシア・サバ州に位置する東南アジア最高峰のキナバル山とその地域一帯を保護するための国立公園。

熱帯雨林のジャングルから標高4095mのキナバル山頂に移行する高山帯の地域に、自然の多様性と絶滅危惧種、固有種を含む多様な動植物の生息地。

絶滅危惧種が生息する重要な地域で、希少植物や動物たちが太古より変わらない姿でジャングルに住みついています。

グヌン・ムル国立公園

グヌンムル山国立公園は、ボルネオ島北部のマレーシア・サラワク州に位置、多種多様の動植物が生息するカルスト地域一帯は、熱帯動植物の宝庫と呼ばれ、標高2,377mの岩肌をむき出した石灰岩質のムル山、東南アジア最大級いわれるムル洞窟群が地下に広がっています。

洞窟群にはコウモリやツバメなどの野生動物、ジャングルにはオランウータンが生息、熱帯雨林のジャングルからムル山頂上付近まで豊かな生態系が保持されています。

マレーシアの世界遺産(自然遺産):キナバル自然公園
(Kinabalu Park)

位置案内:キナバル自然公園

百万年前の地殻変動による隆起と15万年前のマグマ上昇による花崗岩によって形成されたキナバル自然公園一帯は、ヒマラヤとニューギニア間で最も高い山、標高4,095mのキナバル山が東南アジア生物相のために特徴的な立場を維持しています。

152mから4,095mの標高に移行するなか、熱帯山地林に豊かな低地熱帯雨林、丘陵熱帯雨林、より高い標高に森林限界の手前、亜高山森林帯など6植生帯が広く分布、ボルネオ植物種の全て、少なくとも半分が含まれた、東南アジアにおける熱帯植物相が非常に豊富な植物多様性の中心となっています。

花に関しても種が豊富で、全ての開花植物の半分以上の種が含まれ、イチジクの78種、1.000種の蘭の存在、60種のシダなど、5.000~6.000種の維管束植物がキナバル自然公園の植物の豊かさを暗示、植物固有種の世界的に重要なセンターとして認定されています。

動物相の多様性も高く、固有種のための重要な地域で、ボルネオの哺乳動物の大多数、低地に哺乳動物の90種、山地区域に326種の鳥類と22種の哺乳動物、両生動物および無脊椎動物が公園内に生息することが知られています。

英語表記:Kinabalu Park

所在地:ボルネオ島北東部、サバ州 N6 15 0 E116 30 0(緯度 経度:度分秒)

登録基準 (ix)(x) 2000年登録

マレーシアの世界遺産(文化遺産):グヌン・ムル国立公園
(Gunung Mulu National Park)

位置案内:グヌン・ムル国立公園

グヌン・ムル国立公園は、標高により動植物の種が広い範囲に生息、熱帯カルスト地形と絶滅危惧種を含む固有性の高い動植物の生息地となっています。

国立公園内には、維管束植物の3500種、20属109種のヤシが植生、記録されたヤシの種が非常に豊富、ボルネオ島、熱帯林内に多くの固有種、絶滅危惧種を含み、種の多様性のための自然の生息地を提供。

深く切開く渓谷、熱帯雨林に覆われた山々、壮大な石灰岩の尖塔に手つかずの河川、国立公園内で発見された大規模な洞窟の通路と石灰岩の装飾の劇的な風景は驚嘆に値します。

大規模な洞窟の通路と部屋は、アナツバメと数百万のコウモリの巣窟になり、夕暮れ時には野生動物の壮大な光景を提供しています。

国立公園は、洞窟動物相の起源についての理論を研究する重要な科学会に、記録された200を超える種を提供、多様に関連した動物相とともに17の植物区域が識別されています。

英語表記:Gunung Mulu National Park

所在地:ボルネオ島、サラワク州 N4 7 59.988 E114 55 0.012(緯度 経度:度分秒)

登録基準 (vii)(viii)(ix)(x) 2000年登録

マレーシアの世界遺産 一覧

マレーシアの世界遺産 登録リスト

登録年度順 登録名 登録区分
マラッカ海峡の古都群 文化遺産
レンゴン渓谷の考古遺跡 文化遺産
キナバル自然公園 自然遺産
グヌン・ムル国立公園 自然遺産