北東ユーラシア、朝鮮半島の南に位置する韓国(大韓民国)には、紀元前4世紀から7世紀まで朝鮮半島南西部で隆盛を誇った百済王朝の王宮跡、寺院跡、古墳群が現在にも引き継がれています。
忠清南道中央部に位置する公州市、忠清南道扶餘郡、全羅北道益山市に点在する古代国家・百済の山城、古墳、王宮跡、寺院跡が「百済歴史地区群」として世界遺産(文化遺産)に登録されています。
百済は朝鮮半島南西部を勢力圏として4世紀中盤から7世紀中盤まで存在した古代国家、朝鮮半島北部を勢力圏に置く高句麗、朝鮮半島南東部を勢力圏に置く新羅と三国鼎立(てい りつ )を形成。
唐、新羅連合群に襲撃、滅亡されるまでの寺院跡、王宮跡、古墳群が忠清南道公州市、忠清南道扶餘(プヨ)郡、全羅北道益山市に点在、百済の遺跡や建造物は、古代東アジアの芸術交流を示す証拠として8遺跡が世界遺産に登録。
世界遺産(文化遺産)に登録された百済の寺院跡、王宮跡、古墳群
公山城:忠清南道公州市郊外に築かれた山城
陵山里古墳群:忠清南道扶餘郡に位置する百済王室の墓
泗批王宮址:忠清南道扶餘郡に位置する王宮跡
扶蘇山城、扶餘羅城:忠清南道扶餘郡に位置する山城
定林寺址(じょうりんじし):忠清南道扶餘郡に位置する寺院跡、五重石塔、石造如来座像などが点在。
王宮里遺跡:全羅北道益山市に位置する王宮跡
弥勒寺址:全羅北道益山市に位置する寺院跡
英語表記:Baekje Historic Areas
所在地:ソウル特別市:N36 27 43 E127 7 38(緯度 経度)
登録年度順 | 登録名 | 登録区分 |
① | 宗廟 | 文化遺産 |
② | 昌徳宮 | 文化遺産 |
③ | 石窟庵と仏国寺 | 文化遺産 |
④ | 海印寺大蔵経板殿 | 文化遺産 |
⑤ | 華城 | 文化遺産 |
⑥ | 慶州歴史地域 | 文化遺産 |
⑦ | 高敞、和順、江華の支石墓群 | 文化遺産 |
⑧ | 朝鮮王陵 | 文化遺産 |
⑨ | 大韓民国の歴史的村落:河回と良洞 | 文化遺産 |
⑩ | 南漢山城 | 文化遺産 |
⑪ | 百済歴史地区群 | 文化遺産 |
① | 済州火山島と溶岩洞窟群 | 自然遺産 |