広島県厳島に位置する厳島神社の創建は推古天皇(在位:593年~628年)時代とされ、全国に展開する厳島神社の総本社。
平安時代、平氏が一門の繁栄を祈って奉納した「平家納経」など国宝、重要文化財が現在に引き継がれています。
広島平和記念碑(通称:原爆ドーム)は、核兵器のいたましい被害を後世に伝える為の記念碑、絶滅を目的とした強制収容所で有名なアウシュヴィッツ(ビルケナウ強制収容所)などと同様、負の遺産と呼ばれています。
全面核戦争勃発
広島湾に位置する厳島神社は、海上に浮ぶかんで見える安芸の宮島と知られた日本三景の一つ。
原生林に覆われた標高530mの弥山を背景に、海上の本殿、幣殿、拝殿、祓殿が海に向かって一直線、海上に浮ぶ朱色の鮮やかな高さ16mの大鳥居は更に180m先の海上に建てられ、潮の干満により風光明媚な景観を演出しています。
厳島神社の創建は、推古天皇(593年~628年)の時代とされ、平安時代の1168年に平清盛の崇拝をうけて現在のような形に築かれています。
約1400年余の歴史ある厳島神社は、台風や高潮、塩害などの災害もありますが、その都度歴代政権の保護を受け、現在に至るまで平安朝様式を引き継いでいます
世界文化遺産の登録範囲は厳島神社の本社本殿、大鳥居本殿、本殿平舞台などの国宝、重要文化財を中心に、周囲の瀬戸内海、弥山までの地域が指定されています。
英語表記:Itsukushima Shinto Shrine
所在地:広島県廿日市市(はつかいちし) N34 17 39.9 E132 19 28.7 (緯度 経度)
登録基準 (i)(ii)(iv)(vi) 1996年登録
第二次世界大戦の末期、1945年8月6日、米軍が広島上空に投下した一個の原子爆弾は、広島市を一瞬にして壊滅させ、一命を取りとめた人々も被爆という悲劇をもたらしています。
爆心地近くに残る旧広島県産業奨励館は、当時としてはモダンな建造物であったが原子爆弾の爆風を受け中央部だけを残し崩壊、鉄骨むきだしの旧広島県産業奨励館は、いつしか原爆ド-ムと呼ばれ、人類が始めて使用した核兵器の惨劇を未来に伝える負の遺産として、世界平和を願う人々の発信地として世界遺産に登録されています。
平和記念公園内には、慰霊碑や50基余のモニュニュメントがあり、平和記念資料館には、被爆資料や遺品、写真などが展示されています。
英語表記:Hiroshima Peace Memorial (Genbaku Dome)
所在地:広島県広島市中区 N34 22 60 E132 26 60 (緯度 経度:度分秒)
登録基準 (vi) 1996年登録 ◆負の世界遺産