南アジアに位置するインドには、信仰と水管理の機能をあわせ持つ独特な地下構造物「ラニ・キ・ヴァヴ グジャラート・パタンの女王の階段井戸」などの建造物が世界遺産(文化遺産)として引き継がれています。
ラニ・キ・ヴァヴの階段井戸は、水の神聖さを強調した寺院と水利システムを併せ持つ計画的な機能構造でグジャラート州(Gujarat)パタンのサラスワティ川ほとりにに築かれています。
11世紀に築造された階段井戸は単一構成要素で、7分割された水管理システムに、階段と彫刻された壁は芸術性の高い美的感覚の特性を持つ地下建築でインド亜大陸の特徴的な建築物です。
ナーランダ・マハーヴィハーラは、インド北東部、古代マガダ国、現在のビハール州ビハール・シャリーフ(Bihar Sharif)の近郊、パトナ(Patna)南東約95kmに位置、登録面積23ha、緩衝地帯57.88ha占有する5世紀から1,200年頃まで学習の中心地として高く評価された大規模仏教僧院マハーヴィハーラ(Mahavihara)の考古学的遺跡。
東西に方向づけられたラニ・キ・ヴァヴの仕組みは、地表面から始まる階段廊下、西の階段が増加する4つの連続した別館、タンク、そして、井戸の形状が地下道を軸とする構成要素を兼ね備えています。
ラニ・キ・ヴァヴは、建築構造と水供給することによる技術的業績と構造の安定性だけではなく、彫刻装飾による事項でも純粋な芸術に精通、比喩的なモチーフ彫刻、一部の充填された空のスペースの割合が独特な美的インテリアを階段井戸で提供、宗教的な神話、世俗的な彫刻やレリーフが施された伝統芸術と階段構造の技術の高さを示しています。
500以上の宗教的な原理主義彫刻、一般芸術家たちの文学的作品と関連しない神話に関連する1000以上の世俗的な彫刻が融合。
英語表記:Rani-ki-Vav (the Queen’s Stepwell) at Patan, Gujarat
所在地:グジャラート州パタン N23 51 32 E72 6 6(緯度 経度:度分秒)
登録基準 (i)(iv) 2014年登録
高度に形式化されたヴェーダ学習の方法は、タキシラ(Taxila)、ナーランダ、ヴィクラマシーラ(Vikramashila)など、インドの初期大学として特徴付けられた大規模教育機関の設立を促し、5世紀及び6世紀のグプタ朝(Gupta Empire)の保護、その後のカナウジの皇帝、ヴァルダナ朝ハルシャ王の下、ナーランダは栄え、教育機関のピーク時には、近郊及び遠方のチベット、中国及び中央アジアから学者や学生が集まってきました。
ナーランダ・マハーヴィハーラの考古学的資料には、インドネシア・シャイレーンドラ朝(Shailendra、8世紀中旬から9世紀前半)との接触あり、複合施設のひとつに王朝が建てた修道院が記録されています。
英語表記:Archaeological Site of Nalanda Mahavihara (Nalanda University) at Nalanda, Bihar
所在地:ビハール州 N25 8 12 E85 26 38(緯度 経度:度分秒)
登録基準 (iv)(vi) 2016年登録
登録年度順 | 登録名 |
1 | カジランガ国立公園 |
2 | マナス野生動物保護区 |
3 | ケオラデオ国立公園 |
4 | スンダルバンス国立公園 |
5 | ナンダ・デヴィ国立公園と花の谷国立公園 |
6 | 西ガーツ山脈 |
7 | 大ヒマラヤ国立公園 |
登録年度順 | 登録名 |
1 | カンチェンジュンガ国立公園 |