南アジアに位置するインドには、ポルトガルの植民地となったインドの南西部ゴア州に残された「ゴアの教会群と修道院群」、カジュラーホーに残されたヒンドゥー教やジャイナ教の寺院遺跡「カジュラーホーの建造物群」などの宗教建造物が世界遺産(文化遺産)として引き継がれています。
ゴアの教会群と修道院群は、アジアに福音を伝道した聖フランシス・ザビエルの遺体が安置されたボム・ジェズ教会を含む、ポルトガル領インドの旧首都に設立された教会と修道院群。
これらの建造物は、メインライン・プロテスタン形式の布教を確立するすべての国に影響を及ぼし、布教が定着したアジアのすべての国のマニエリスムとバロック芸術に影響を及ぼしています。
16世紀後半には、交易と布教活動の拠点として最も繁栄し、多くの教会や修道院が次々と建設され、南アジア最大のキリスト教の都市として形成されています。
インド中央部、マディヤ・プラデーシュ州の北部に存在するカジュラーホーは、10~13世紀に全盛をきわめたチャンデーラ朝(9世紀~14世紀)の首都に位置します。
カジュラーホーにに残されたヒンドゥー教寺院遺跡群は、インド中部に全盛を極めたチャンデーラ朝によって築きあげられ、最盛期には85の寺院群が建立されています。
その内、22寺院が現存して、西群、東群、南群に区別されています。
ゴアの教会群と修道院群はインドの南西部のゴア州に位置、アラビア海に面したゴア州は、ポルトガルのアジア交易の拠点として、また、キリスト教布教の拠点として、1510年にポルトガルの植民地となっています。
オールド・ゴアには、ボム・ジェズ教会をはじめ、現在では博物館となっている聖フランシスコ修道院、聖パウロ修道院、サンタモニカ修道院、聖アントニー教会、聖パウロ修道院などの教会群と修道院群が引き継がれています。
英語表記:Churches and Convents of Goa
所在地:ゴア州 N15 30 7.992 E73 54 42.012(緯度 経度:度分秒)
登録基準 (ii)(iv)(vi) 1986年登録
西群は、今日でも礼拝されているマタンゲシュワラ寺院、寺院規模としては最大のカンダーリヤ・マハーデーヴァ寺院があり、内外の壁面には、官能的な男女の彫刻や動物などの彫刻が象徴的な独特の建築様式を例示しています。。
東群には、ジャイナ教寺院が多数を占め、南群には、ヒンドゥー教寺院が引き継がれています。
英語表記:Khajuraho Group of Monuments
所在地:マディヤ・プラデーシュ州 N24 51 7.992 E79 55 19.992(緯度 経度:度分秒)
登録基準 (i)(iii) 1986年登録
登録年度順 | 登録名 |
1 | カジランガ国立公園 |
2 | マナス野生動物保護区 |
3 | ケオラデオ国立公園 |
4 | スンダルバンス国立公園 |
5 | ナンダ・デヴィ国立公園と花の谷国立公園 |
6 | 西ガーツ山脈 |
7 | 大ヒマラヤ国立公園 |
登録年度順 | 登録名 |
1 | カンチェンジュンガ国立公園 |