登録面積166.52ha、緩衝地帯165.47haを占有するアレキパ市の歴史地区は、首都リマの南東約770km圏内に位置、アレキパ県の雪に覆われた3つの火山山頂と田園地帯のプレヒスパニック農業テラスによるチリ川渓谷の自然と文化環境を統合する歴史地区の優れた普遍的価値を表現するすべての要素、都市建築物の物理的特性、歴史的進化に含まれた基本的な都市レイアウト、17世紀から20世紀間に構築された宗教的及び市民的建築物の記念碑的な都市環境などの歴史的な都市複合物などで構成されています。
首都リマの南東約365km圏内、ペルー沿岸平野の乾燥地帯、イカ県(Departamento de Ica)ナスカ郡(Provincia de Nazca)に位置するナスカとパルパの地上絵は、登録面積753.58km² を占有する世界で最も印象的な考古学的地域の一つと捉えられ、B.C.8世紀からA.D.8世紀間、ペルー南部海岸で繁栄した古代プレ・ヒスパニック社会の特別な例と認識されています。
アレキパ市の歴史地区は、自然条件、ネイティブの影響、征服と福音宣教のプロセス、そしてその壮大なな自然環境に挑んだ植民地開拓の顕著な例で、中心地にある装飾建築は、ヨーロッパとネイティブの特徴を創造的に融合させた地域全体に不可欠な文化的表現を例示。
ネイティブの手法と建築技術、ヨーロッパデザインの特徴を統合した回答を表す、コロニアルマスターとネイティブ石工の賞賛に値する作品を象徴、この組み合わせの影響と地震による不安定な地面への対応は、堅牢な壁、アーチ道、ポーチコ、アーチ形天井、中庭とオープンスペース、ファサードの複雑なバロック様式の装飾に強い土着の影響を例示しています。
英語表記:Historical Centre of the City of Arequipa
所在地:アレキパ県
S16 23 60 W71 31 60(緯度 経度:度分秒)
登録基準 (i)(iv) 2000年登録
ナスカとパルパの地上絵は、古代地域住民が広大な乾燥した土地に、多種多様な幾何学的な数千の動物形と擬人化された人物を、線または曲線で途切れなく大規模に長期間描き続けた共通の宗教と社会的同質性の象徴的な表現とされ、その程度、大きさ、量、多様性と古代からの伝統において、現在まで残存する最も優れた比類なき象徴的な作品と称されています。
研究者による地上絵の集中的な研究と現代美術様式との比較は、中期・後期形成期(Middle and Late Formative、B.C.500年からA.D.200年)から地域発展期(Regional Development Period、A.D.200年からA.D.500年)、パラカス期(Paracas phase、B.C.400年から~B.C.200年)とナスカ期(Nasca phase、B.C.200年からA.D.500年)の強調表示の時系列に区分され、線の並置集中と同様に、これらの文化的な連続性は、長期にわたる重要な活動であったことを例示しています。
英語表記:Lines and Geoglyphs of Nasca and Palpa
所在地: S14 43 32.988 W75 8 54.996(緯度 経度:度分秒)
登録基準 (i)(iii)(iv) 1994年登録
イカ県 主な観光地
イカ県(Departamento de Ica) S14 04 12 W75 43 48 ※ ⇒ Google Map
ナスカ郡(Provincia de Nazca) S14 49 44 W74 56 37 ※ ⇒ Google Map
ナスカの地上絵(Lineas de Nazca) S14 44 20.5 W75 07 48 ※ ⇒ Google Map