世界遺産ツアーと世界遺産一覧：ジャマイカの世界遺産
ジャマイカの南東に位置する丘陵、山岳の広大な森林地帯が含まれたブルーマウンテン山脈とジョン・クロウ山地は、ジャマイカの首都キングストンの北東約３０ｋｍ圏内に位置、カリブ海、生物多様性のホットスポット及びヨーロッパ植民地制度に抵抗したマルーン（Maroons、逃亡奴隷）の文化遺産が残存。
カリブ地域内で生物多様性が認識されたブルーマウンテン山脈とジョン・クロウ山地の２つの地域は、島の総面積約２０％をカバー、８５０ｍから２,２５６ｍの標高のなか、登録面積２６２.５ｋｍ²、緩衝地帯２８４.９４ｋｍ² を占有。
ブルーマウンテン山脈とジョン・クロウ山地は、スペイン植民者に奴隷として扱われた先住民族タイノ族（Tainos）、多くのアフリカ人が奴隷制から逃れるための避難場所として、生存のために必要なすべてをマルーン（Maroons、逃亡奴隷）に提供、今日、ヨーロッパ植民地制度に抵抗する道路、隠れ場所となったナニー・タウン（Nanny Town）などの居留地ネットワーク、宗教、儀式、伝統医学、舞踊などの文化遺産が残存しています。
英語表記：Blue and John Crow Mountains
所在地：ジャマイカ N18 4 39 W76 34 16（緯度 経度：度分秒）
登録基準 (iii)(vi)(x) 2015年登録
この地域は、カリブ海諸島の生物多様性のホットスポットとして知られ、固有の植物種、地衣類、蘚類および特定の開花植物の割合が高く、標高が高く険しい景観のブルーマウンテン１,０００ｍ以上の森林及びジョン・クロウ山地の６００ｍ以上の南北斜面には、９つの生態系コミュニティが存在、これらには、アナナス科と絶滅危惧樹種による酸性腐植物質の深層を特徴とするユニークなモル・リッジ森林（Mor Ridge Forest）が位置、１,８００ｍを上回る高度ではブルーマウンテンの植生は、標高に制限された若干の種が生育、２,０００ｍ以上は、矮林（Elfin Forest）として知られ、シダ、小さな蘭、垂れ苔（hanging mosses）などの着生植物に覆われています。
ブルーマウンテン山脈とジョン・クロウ山地は、ジャマイカの２つの植物多様性の中心地の１つ、その特性は、１,３５７種の開花植物が記録され、そのうち約２９４種はジャマイカ固有、これらの種のうち８７種はその地域内にのみに生育、発生した６１種のコケ植物と１１種の地衣類すべてが固有種として生育。
領域内は、世界的に重要な鳥類の個体数が分布、地域に制限される種およびタイランチョウ（Petchary）、イスパニオラチャツグミ（Bicknell’s Thrush）、チャカブリアメリカムシクイ（Swainson’s Warbler）など、多数の渡り鳥にとっても重要となっています。
ジャマイカは、他の大陸と別進化のため、固有植物や動物種が非常に多く、いくつかのカエルや鳥類を含む世界的に絶滅の危機に瀕している種が数多く分布しています。
ブルーマウンテン山脈とジョン・クロウ山地は、ジャマイカ湿原の森林グローバル200優先地域の中にあり、世界の両生類、鳥類および哺乳動物の種の保護のための最も置き換え不可能な７８保護地域のうちの１つとなっています。
ジャマイカ 観光地
キングストン（Kingston）：所在地 キングストン教区（Kingston Parish） N17 59 00 W76 48 00 ※ ⇒ Google Map
ブルーマウンテン（Blue Mountains）：所在地 ジャマイカ（Jamaica） N18 06 00 W76 40 00 ※ ⇒ Google Map
ドクターズ・ケーブ・ビーチ（Doctors Cave Beach）：所在地 セント・ジェームズ教区（Saint James） N18 29 12 W77 55 44.1 ※ ⇒ Google Map
ダンズ・リバー・フォールズ（Dunn s River Falls）：所在地 セント・アン教区（Saint Ann） N18 24 56.9 77 08 17.2 ※ ⇒ Google Map
リオ・グランド（Rio Grande）：所在地 ポートランド教区（Portland） N18 12 00 W76 31 00 ※ ⇒ Google Map
ライム・ケイ（Lime Cay）：所在地 ジャマイカ（Jamaica） N17 55 06.4 W76 49 12 ※ ⇒ Google Map
レゲー・ビーチ（Reggae Beach）：所在地 セント・メアリー教区（Saint Mary） N18 25 17.4 W77 02 38.7 ※ ⇒ Google Map
