世界遺産ツアーと世界遺産一覧：ベリーズの世界遺産

千年以上の海面の上昇と降下は、自然のカルスト地形と澄んだ水が連結され、パッチ・リーフ（離礁、patch reefs）、フリンジング・リーフ（裾礁、きょしょう、fringing reefs）、ファロス（faros、砂地の島）、ピナクル・リーフ（尖礁、pinnacle reefs）、バリア・リーフ（堡礁、Barrier reef）ならびに棚沖の環礁を形成、その結果、バリア・リーフが岸に触れるブルーホールとロッキーポイントのような希少な深海サンゴ礁のユニークな地質が多様な異なる海の風景を形成しています。

リーフタイプの最高水準を例示するフリンジング、バリア、環礁リーフタイプを含む地上から深海に至る完全な生態系の傾斜がバリア・リーフ保護区に含まれています。

沿岸、湿地、マングローブ生態系に海草藻場を含んだラグーン・リーフが外側バリアリーフと海洋環礁に点在、この生態系の傾斜は、ライフサイクルのニーズを完全に補完するために提供され、重要な産卵、営巣、採餌、および養魚生態系の機能をサポート、これらの生態系と生物学的プロセスは、世界で最も古くかつ多様な生態系の一つであり、堅牢で弾力性のあるリーフを確実に維持しています。

地上、海、空が多数の異なるトップ捕食者の生息地で、バカラル・チコ国立公園のジャガー、ブルーホールのヒラシュモクザメ、グローバーズ・リーフのミサゴは、保護区の重要性とその生態系の健全性を証明しています。

バリア・リーフ保護区から総計１７８の陸生植物、海洋植物相の２４６分類群、魚類５００種以上が記述され、６５種のイシサンゴ目（scleractinian）、４５種のヒドロ虫綱（hydroids）と３５０種の軟体動物が記録されています。

アメリカマナティー、アメリカワニや３種のウミガメ、アオウミガメ、タイマイ、アカウミガメを含む多数の絶滅危惧種が、バリア・リーフ保護区の境界内で保護され、アカアシカツオドリと３種のハタ（groupers）に貴重な生息地を提供、いくつかのユカタン鳥類を含む、島トカゲ、いくつかの魚、尾索動物、及び海綿動物などの固有種が生息する大西洋の海洋生物多様性で最高水準の一つの領域を形成しています。

主要な鳥のコロニーに、ハーフ・ムーン・キー(Half Moon Caye)のアカアシカツオドリ、マン-Ｏ-ウォー・キー（Man O’War Caye）のカツオドリとクロアジサシと共通のグローバー・リーフ（Glover Reef）が含まれます。

紺碧の海、鮮やかな白い砂の小島、緑豊かなマングローブの小島、周囲の自然環境とは対照的に、石油・ガスなど海洋資源の探査、沿岸開発、乱獲、観光産業の発展の脅威により２００９年、危機遺産に登録されています。

また、ユカタン半島南部に位置するベリーズは、メキシコ、グアテマラ共に先コロンブス期にマヤ文明が栄えた領域内に位置、カラコル(Caracol)遺跡、シュナントゥニッチ遺跡（Xunantunich）、ルバアントゥン遺跡（Lubaantun）など、熱帯雨林のジャングルに多数のマヤ文明の遺跡が点在します。

ベリーズ（Belize）　主な行政区及び主な観光地