バルデス半島は、アルゼンチン中部、首都ブエノスアイレスの南西約995km圏内、チュブト州(provincia del Chubut)北東部、カルロス・アメギノ峡谷(Carlos Ameghino)地峡によって大陸に結合された登録面積3,600km² を占有するアルゼンチン沿岸地形の一部、バルデス半島の卓越した普遍的価値は、絶滅危惧種のミナミセミクジラの重要な繁殖地を含む多数の絶滅危惧種が生息、且つ、ミナミゾウアザラシ(southern elephant)、オタリア(southern sea lions)繁殖個体群の重要な生息地が含まれ、シャチによるこの地域沿岸条件でハンティング技術の適応例を提供しています。
2つの州に隣接する保護地域イスチグアラスト/タランパジャ自然公園は、中央アルゼンチンの北部、首都ブエノスアイレスの北西約1,040km圏内、サン・フアン州(Provincia de San Juan)のイスチグアラスト州立公園(Ischigualasto Provincial Park、603.69km²)、ラ・リオハ州(Provincia de La Rioja)のタランパジャ国立公園(Talampaya National Park、2,150km²)、シエラス・パンペアナス(Sierras Pampeanas)の西側、登録面積2753.69km² を共同で保護しています。
サン・マティアス湾(San Matias gulf)の南に位置するバルデス半島は、カルロス・アメギノ地峡(Carlos Ameghino Isthmus)と大陸と結ばれ、北はゴルフォ・サン・ホセ(Gulfo San Jose、サン・ホセ湾)、南側にゴルフォ・ヌエボ(Gulfo Nuevo、ヌエボ湾)、地殻変動で発生した2つの広い窪みがあり、東はアルゼンチン海から隔てられた小さく細長いバルデス・クリーク(Valdes creek)が存在します。
この地域には6つの自然保護区があり、世界でホエールウォッチングの目的地に数えられる主要な観光地プエルト・ピラミデス(Puerto Piramides)、プエルト・マドリン(Puerto Madryn)都市周辺があります。
英語表記:Península Valdés
所在地:チュブ州 S42 30 0 W64 0 0(緯度 経度:度分秒)
登録基準 (vi) 1978年登録
アルゼンチンのモンテ生態圏(Monte ecoregion)、東部アンデス丘陵に沿って乾燥した低木林の砂漠内に位置するイスチグアラスト/タランパジャ自然公園は、魅力的な山岳風景を背景に重要な科学的財宝の宝庫として、トリアス紀(Triassic period、三畳紀)全体にわたって堆積した大陸堆積物から構成されたヴィラ・ウニオン・トリアス盆地(Villa Union Triassic Basin)を保有、この盆地は、恐竜と哺乳類の両方の起源を代表する約2.5億年前から約2億年前までの地層、トリアス紀(三畳紀)の地質史を代表する動植物の化石を含んだ大陸堆積物が完璧な順序で並ぶ並外れた科学的重要性を保持します。
英語表記:Ischigualasto / Talampaya Natural Parks
所在地:サンフアン州、ラ・リオハ州 S30 0 0 W68 0 0(緯度 経度:度分秒)
登録基準 (viii) 2000年登録