世界遺産ツアーと世界遺産一覧：オーストラリアの世界遺産

プレートテクトニクスにより太古に存在したとされるゴンドワナ大陸の分裂後、南極からオーストラリアが分離したとき、新しい大陸縁が発達、オーストラリアの東端に沿って南北に形成された大陸縁は、海岸線に平行に走る非対称的な周辺の隆起によって特徴づけられ、そのゴンドワナ大陸に起源を持つ植物や動物系統の広いコミュニティ範囲の多くが、オーストラリアのゴンドワナ雨林に制限され残存します。

オーストラリア大陸プレートが地球のホットスポットの１つの上を移動したとき、この大陸東縁部は新生代中に火山活動を誘発、東海岸に沿って火山は順番に噴火、その結果、ツイード（Tweed）、フォーカルピーク（Focal Peak）、エバー（Ebor）、バリントン（Barrington）の盾状火山を形成、この一連の火山は、東部高地と火山残骸の相互作用の研究を通じ、東オーストラリア地形変遷の年代測定に重要となっています。

ツイードシールド侵食カルデラに、いちじるしく大きい年代の中央山塊マウント ワーニング山（Wollumbin/Mt Warning）、カルデラ床の地下岩への侵食などが存在、シールド火山の崩壊に関連する３つの段階が容易に区別できる世界で最も保存の良い浸食カルデラと称され、さらに南では、エバー火山（Ebor Volcano）の残骸が楯状火山の浸食進行中の著しい例を提供。

侵食によってグレートディヴァイド（Great Divide、グレートディヴァイディング山脈）とグレートエスカープメント（Great Escarpment、大断崖）をもたらしています。

ゴンドワナ熱帯雨林は、シダ類の主要な段階を象徴する世界のシダ類の中で最も古い石炭紀からのシダ類、系統学的に原始的なアロウカリア（ナンヨウスギ属）の生存率で最も重要な拠点の一つが含まれ、同様に、ゴンドワナ熱帯雨林は、被子植物年代の優れた記録を提供、これには、白亜紀中期の双子葉類の一次放射を代表する最も多種多様な被子植物種群集である白亜紀早期に起源をとった原始開花植物のための固有種の第２の中心地が含まれ、オーストラリア熱帯雨林の進化の歴史が新第三紀の黄金時代、オーストラリアの近代的な温帯雨林の先駆者であった中新世植生の独特な記録を示しています。

また、ゴンドワナ熱帯雨林には、白亜紀後期で進化した燕雀類で最も古い血統のいくつかに属するコトドリ、ワキグロクサムラドリ、キバシリ、キノボリ、カモ、カワセミ、ニワシドリなどの著しい数の鳴禽類が生息、ゴンドワナ（Gondwana）の分裂に関連した古代系統の他の脊椎動物や無脊椎動物の実にすぐれた例も登録地内に存在。

熱帯雨林は、気候変動と地形学的進化における一時的なエンドポイントを特徴付ける一連の独特の生息地であるレフュジア群島と言われ、比較的最近の進化を示す植物および動物分類群の証拠を含んだ動植物進化の著しい例を提供、また、熱帯雨林は、脅威にさらされた２７０種以上の種と生存する原始的な分類を含んだ多くの種の植物や動物にとって優れた普遍的価値を持つ主要な生息地を提供しています。

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湿潤熱帯雨林は、２億年以上前の最初のシダ植物から、球花結実のソテツ属（cycads）を含む、裸子植物（gymnosperms）、続いて開花する被子植物（angiosperms）の種子生産植物の進化に至るまで、陸生植物の進化における主要段階の最も完全で多様な生存記録の１つで、ゴンドワナ時から継続して存続するオーストラリア全域で最大の熱帯雨林の部分であり、古くから知られている分類群のゴンドワナ森林に最も近い原始的で高密度の生存植物地域と称されています。

これに加えて、オーストラリアのユニークな有袋類やその他の動物のほとんどが熱帯雨林生態系に由来し、湿潤熱帯雨林にはこれらに最も近く生き残る多くメンバーが生息、有蹄類の歴史だけでなく、鳥類の歴史も最も重要な生きた記録の一つとなっています。

単位面積につき固有の属性がニューカレドニアの次に良い固有の中心地域として湿潤熱帯雨林は、他の熱帯雨林との相互作用に分離した根本的な進化パターンの見識を提供、熱帯雨林の西はずれにある乾燥した高地の広々とした森林も、熱帯雨林と硬葉樹林の進化的連続体の一部として重要とされ、オーストラリアの景観を支配するユーカリは、このような熱帯雨林の森林から発達し、密閉された森林の縁から乾燥した環境に放出されたと考えられています。

脊椎動物の多様性と固有性が非常に高く、１１の固有種と２つの単一型固有種を含む１０７種の哺乳動物種が生息、鳥類は３６８の鳥種があり、そのうち１１種が固有種、爬虫類は１１３種が生息、うち２４種は固有種、両生類は５１種、２２種が固有種と多様性があります。

植物種の大部分は分布が制限され、多くの単型植物属および有袋類、カエル、爬虫類のいくつかの種は、孤立、分離した集団として熱帯雨林の恒久的な性質を反映、植物群落および動物生息地の多様性は、オーストラリアが最も植生的および構造的に多様であると認識され、世界規模で優れていると称されています。

オーストラリア環境下の０.２％未満をカバーする湿潤熱帯雨林は、有袋類を含む、コウモリ類、げっ歯類、鳥類、爬虫類、蝶、シダ、ソテツ、針葉樹、ラン、オーストラリア維管束植物が分布、地域に生息する象徴的な多くの種の中に、攻撃的な世界で最大の鳥の一つ、とべないオーストラリア・ヒクイドリが生息しています。

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