バルト海沿岸に面したタリン歴史地区(旧市街)は、登録面積113ha、緩衝地帯22.53km² を占有、13世紀から16世紀の大規模貿易機構の活動期間中ハンザ同盟の重要な中心地として発展、中世北欧の貿易都市として繁栄。
シュトルーヴェの測地弧は、ノルウェーのハンメルフェスト(Hammerfest)からスウェーデン、ベラルーシ、エストニア、フィンランド、ラトビア、リトアニア、モルドバ共和国、ロシア連邦、ウクライナのスタラ・ネクラシウカ(Stara Nekrasivka)まで、 10ヶ国を通過、2820km以上にまたがる子午線測量のために設置された三角点群。
タリン歴史地区(旧市街)は高い石灰岩丘のアッパータウン、多数の教会尖塔を持つダウンタウンの組合せが遠く離れた陸と海の地平線から表情豊かな景観を形成。
城郭と大聖堂のあるアッパータウンは国の行政中心地、一方、ダウンタウンは市壁を含む狭く曲がりくねる街路に市役所、薬局、教会、修道院、貿易商人及びギルド職人の自国建築様式の住宅など、中世の名前を多く保持する街並みが保存されています。
英語表記:Historic Centre (Old Town) of Tallinn
所在地:ホルダラン県 N60 23 49.992 E5 19 23.016(緯度 経度:度分秒)
登録基準 (iii) 1979年登録
地球の大きさや形状は、紀元前4世紀頃から自然科学の最重要課題の1つとされていましたが、16世紀に進展した「三角測量」と呼ばれる測量システムは、地球の大きさと形状を決定する能力を向上させています。
ドイツ系ロシア人天文学者フリードリヒ・ゲオルク・ウィルヘルム・シュトルーヴェ(Friedrich Georg Wilhelm Struve、1793年~1864年)の指揮のもと、数人の学者(測量士)により1816年から1855年に実施され、長距離にわたる調査で、測地学において子午線を初めて正確に測量。
英語表記:Struve Geodetic Arc
所在地:フィンランド、ノルウェー、スウェーデン、ベラルーシ、エストニア、モルドバ、ラトビア、リトアニア、ロシアに跨る共有資産
N59 3 28 E26 20 16(緯度 経度:度分秒)
登録基準 (ii)(iii)(vi) 2005年登録
エストニアの三角点位置及び座標
レーネ-ヴィル県(ääne-Viru maakond)ヴァイケ・マーリア(Väike-Maarja)Avanduse(F.G.W. Struve meridiaankaare mõõtmise punkt):N59 03 28 E26 20 16
レーネ-ヴィル県(ääne-Viru maakond)ヴァイケ・マーリア(Väike-Maarja)Avanduse(Friedrich Georg Wilhelm Struve meridiaanikaare mootmise tahis):N59 02 54 E26 24 51
タルトゥ県(Tartu maakond)、タルトゥ旧天文台(Tartu Tähetorn):N58 22 44 E26 43 12
各国の三角点位置及び座標、ロシアの世界遺産シュトルーヴェの測地弧
登録年度順 | 登録名 |
1 | タリン歴史地区(旧市街) |
2 | シュトルーヴェの測地弧 |
外務省公表の「危険情報」は、渡航・滞在にあたって特に注意が必要と考えられる国・地域に発出される情報。