北東ユーラシア、朝鮮半島北部に位置する北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)には、紀元前1世紀から7世紀まで朝鮮半島北部に隆盛を誇った古代国家高句麗王国の古墳群「高句麗古墳群」、10世紀に朝鮮半島を統一して14世紀まで栄えた高麗王国の古墳、史跡が「開城の歴史的建造物群と遺跡群」として世界遺産(文化遺産)に登録されています。
大同江(だいどうこう)が流れる北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の首都・平壌とその周辺の州、平安南道、黄海南道に5世紀に栄え、朝鮮半島の大部分を領土にした古代国家・高句麗文化の風俗を表す古墳が「高句麗古墳群」として世界遺産(文化遺産)に登録されています。。
王、王室、貴族の埋葬のために石で造られた墓は、石や土の小山で覆われ、4世紀~5世紀頃の生活風習、女性像の壁画も飾られています。
北朝鮮南西部の開城市は、板門店に近く韓国共同の「開城工業地区」が位置する都市、10世紀に朝鮮半島を統一、15世紀末まで高麗の首都として栄えた史跡が「開城の歴史的建造物群と遺跡群」として世界遺産(文化遺産)に登録されています。
高句麗は、紀元前1世紀に中国北東部に建国、5世紀には首都を平壌とし、7世紀中頃に唐、新羅に滅ぼされた古代国家。
中国北東部に残る遷都以前の高句麗遺跡と共に、北朝鮮の残る5世紀以降の高句麗遺跡が「高句麗古墳群」して登録されています。
平壌に遷都するまでの高句麗遺跡は、中国によって世界遺産(文化遺産)に登録されています。
英語表記:Complex of Koguryo Tombs
所在地:平壌直轄市、平安南道、黄海南道:N38 51 47 E125 24 54(緯度 経度)
ユネスコ世界遺産リスト:高句麗古墳群(英語)
開城は、高麗国を創建した王建(在位918~943)の根拠地で、李氏朝鮮に高麗が滅ぼされる14世紀末まで首都として機能し、商業を中心として栄えた都市。
開城市に残る高麗時代の史跡、「成均館」、「王建王陵」、「寺院」、高麗王宮の基礎跡の「満月台」、「開城南大門」、旧市街に架かる石橋「善竹橋」が「開城の歴史的建造物群と遺跡群」として世界遺産(文化遺産)に登録されています。
開城市は軍事境界線に近く、韓国企業が進出している工業団地「開城工業地区」が位置する軽工業が活発で高麗人参の産地にもなっています。
英語表記:Historic Monuments and Sites in Kaesong
所在地:黄海北道開城市:N37 58 54 E126 30 29(緯度 経度)
ユネスコ世界遺産リスト:開城の歴史的建造物群と遺跡群(英語)
登録年度順 | 登録名 | 登録区分 |
① | 高句麗古墳群 | 文化遺産 |
② | 開城の歴史的建造物群と遺跡群 | 文化遺産 |
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