東南アジアに位置するミャンマー(ビルマ)には、10世紀以前、エーヤワディー川流域に残されたピューの城郭都市「ピュー古代都市群」、古代隆盛を誇ったピューの史跡が点在する王宮跡、宗教建造物が世界遺産(文化遺産)として引き継がれています。
東南アジアの北西に位置するミャンマーは、中国、インド、タイ、ラオス、バングラデシュと国境を接する共和制国家。
19世紀末に英国の植民地となり、大東亜戦争時、日本の戦時画策もあり、戦後独立を果たしたビルマ族が人口の大多数を占める多民族国家。
正式国名:ミャンマー連邦共和国、首都はネピドー、ヤンゴン地方域のヤンゴンは旧首都でミャンマー国内の最大都市。
世界遺産(文化遺産)に登録された「ピュー古代都市群」はミャンマー初となり、2014年に登録されています。
ミャンマー初の世界遺産(文化遺産)に登録されたピュー古代都市群は広大な灌漑地帯の景観の中に位置、ミャンマー中部に隆盛を誇った古代ピュー王国、ハリン(Halin)、ベイタノー(Beikthano)、シュリー・クシェトラ(Sri Ksetra)の3物件から構成される煉瓦造りの城壁と濠で囲まれた都市遺跡。
ピュー古代都市群は、約2000年前、東南アジアに最初の仏教伝道の証拠とされ、仏教伝来により、政治経済、社会文化面で紀元前2世紀から9世紀までの約1000年間、最大、最長寿命の都市形成を維持したとされています。
仏教僧院の建設、利水技術の導入により発展した3都市の遺構、遺物には、宮殿、城塞、墓地、初期の工房跡、レンガ製のストゥーパから現在でも使用されている集約的農業を支える利水体系が引き継がれています。
英語表記:Pyu Ancient Cities
所在地:マンダレ-地方域:N22 28 12 E95 49 7(緯度 経度:度分秒)
登録基準 (ii)(iii)(iv) 2014年登録
登録年度順 | 登録名 | 登録区分 |
1 | ピュー古代都市群 | 文化遺産 |
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