古代遊牧社会の遺跡や中世に栄華を極めた帝国の遺跡が残る北アジアに位置するモンゴル国には、並みはずれた多様性の風景を誇る高山砂漠、草原ステップ、針葉樹林広がる山岳地帯に多種多様な希少種、絶滅危惧種の動植物が生息する「ウヴス・ヌール盆地」が位置します。
ウヴス・ヌール盆地は、モンゴルの首都ウランバートルの北西約1,070km圏内、モンゴル国とロシア・シベリア連邦管区トゥヴァ共和国(Republic of Tuva)が共有する自然遺産、いくつか特徴的な異なる構成要素で国境を横切ります。
世界遺産に登録されたウヴス・ヌール盆地の総面積は、約898,064ha、そのの内、モンゴル国810,234ha、ロシア連邦87,830ha、緩衝地帯170,790ha。
ウヴス・ヌール盆地の中心に位置するウヴス湖は、海抜759m、長さ84km、幅79km、表面積3359k㎡、平均水深6mと浅く塩分濃度の高い湖(塩水湖)、北東部先端がロシア・トゥヴァ共和国に跨るモンゴル国最大の湖。
ウヴス・ヌール湖の流域は、東のハンガイ山脈からバルーン・トゥルー川(Baruunturuun)、ナリーン川(Nariin River)、テス川(Tes River)、西のアルタイ山脈からハルヒラー川(RKharkhiraa River)、サンギル川(Sangil River)などが流入して水源となりますが、流出する川はありません。
英語表記:Uvs Nuur Basin
所在地:モンゴル国、ロシア連邦トゥヴァ共和国 N50 16 30 E92 43 11(緯度 経度:度分秒)
登録基準 (ix)(x) 2003年登録
モンゴル 主な行政区及び主な観光地
ウブス県(Uvs Aimag) N49 30 00 E92 30 00 ※ ⇒ Google Map
ウヴス・ヌール(Uvs Nuur Lake) N50 23 55.7 E92 41 11.3 ※ ⇒ Google Map
ザブハン県(Zavhan Aimag) N48 09 56.9 E96 42 40.9 ※ ⇒ Google Map
ウリヤスタイ(Uliastai) N47 44 34 E96 50 36 ※ ⇒ Google Map
フブスグル県(Huvsgul Aimag) N49 38 00 E100 10 00 ※ ⇒ Google Map
ムルン(Mörön) N49 38 08 E100 09 20 ※ ⇒ Google Map
登録年度順 | 登録名 | 登録区分 |
1 | オルホン渓谷の文化的景観 | 文化遺産 |
2 | モンゴル・アルタイ山脈の岩絵群 | 文化遺産 |
3 | グレートブルカン・カルドゥン・マウンテンと周辺聖地 | 文化遺産 |
1 | ウヴス・ヌール盆地 | 自然遺産 |