古代遊牧社会の遺跡や中世に栄華を極めた帝国の遺跡が残る北アジアに位置するモンゴル国には、、「オルホン渓谷の文化的景観」、「モンゴル・アルタイ山脈の岩絵群」などの文化遺産、風景に多様性を誇る高山砂漠に草原ステップ、針葉樹林広がる山岳地帯の自然遺産が引き継がれています。
オルホン渓谷の文化的景観はモンゴル中央部、首都ウランバートルから北西約360km圏内のオルホン県(Orkhon Aimag)に位置、オルホン川に沿いの草原1219.67k㎡ 、緩衝地帯610.44k㎡ をカバ-する領域が含まれています。
オルホン川流域に広がる風光明媚な草原を背景に遊牧生活が営まれた地域に、先史時代から発展した遊牧民独特の政治、文化、経済の故郷として数多くの考古学的遺跡が現在に引き継がれています。
モンゴル・アルタイ山脈の岩絵群は、首都ウランバートルから約1,300km~1,350km 圏内、モンゴル最西部バヤンウルギー県ウラーンフス郡 (Ulaankhus)とツェンゲル郡 (Tsengel)のモンゴル・アルタイ山脈に位置。
岩絵群は、バヤンウルギー県ウラーンフス郡 (Ulaankhus) のツァガーン・サラー - バガ・オイゴル(Tsagaan Salaa-Baga Oigor)とツェンゲル郡 (Tsengel) のアッパー・ツァガーン・ゴル (Upper Tsagaan Gol) 、アラル・トルゴイ (Aral Tolgoi)の3ヶ所の岩絵遺跡から構成されています。
オルホン渓谷は、広大なユーラシア大陸の東西を横断する文明の十字路を務め、遊牧民帝国の故郷として政治、文化、経済、宗教活動が約2,000年にわたり継続した地域。
人間のオルホン渓谷への定住形跡は、約40,000年前~15,000年前の Moiltyn Am 遺跡と最古の定住が約62,000年前~58,000年前の Orkhon-7 遺跡から明らかにされています。
オルホン渓谷はフン族によって継続定住され、その後、先史時代や青銅器時代を超えて、原史時代の歴史的な古代前半は、テュルク系民族、ウイグル族、契丹(きったん)、そして、最後にモンゴルが占領。
英語表記:Orkhon Valley Cultural Landscape
所在地:オルホン県 N47 33 24 E102 49 53(緯度 経度:度分秒)
登録基準 (ii)(iii)(iv) 2004年登録
モンゴル・アルタイ山脈の岩絵群は、すべて更新世の氷河によって切り開かれた高い山の谷間に位置、3ヶ所の岩絵遺跡の構成要素は、12,000年間の人間文化の発展を反映し、ペトログリフと埋葬儀式記念碑の大規模集中が含まれています。
ロックア-トの持続的な関連性は、表面モニュメント及び川の自然環境と大きく関係、尾根との基本的方向が、住む土地とコミュニティ社会の統合を鮮やかな感性で作成されています。
英語表記:Petroglyphic Complexes of the Mongolian Altai
所在地:バヤン・ウルギー県 N49 20 2 E88 23 43(緯度 経度:度分秒)
登録基準 (iii) 2011年登録
バヤン・ウルギー県 主な行政区及び観光地
バヤン・ウルギー県(Bayan-Ulgii Aimag) 48 58 10.9 E89 58 03.2 ※ ⇒ Google Map
ウルギー(Ölgii) N48 58 06 E89 58 07 ※ ⇒ Google Map
アルタイ山脈の岩絵群(Petroglyphic Complexes) N49 19 43.6 E88 20 55.9 ※ ⇒ Google Map
登録年度順 | 登録名 | 登録区分 |
1 | オルホン渓谷の文化的景観 | 文化遺産 |
2 | モンゴル・アルタイ山脈の岩絵群 | 文化遺産 |
3 | グレートブルカン・カルドゥン・マウンテンと周辺聖地 | 文化遺産 |
1 | ウヴス・ヌール盆地 | 自然遺産 |
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