沖縄島を中心に琉球諸島が統一される前の各地域を支配した豪族の城跡、統一後、約450年間沖縄諸島、先島諸島を廃藩置県まで統治した時の権力者の城跡、墳墓、特別名称の遺産群が「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産(文化遺産)に登録されています。
和歌山、奈良、三重の三県に跨り八剣山を最高峰に1000m級の尾根が連なる紀伊山地は、信仰の対象として古代より受け継がれてきた山岳信仰の聖地。
険しい地形の吉野山、熊野三山、高野山には、高野山町石道、大峯奥駈道、熊野参詣道が修験道の修行の道として現在に受け継がれています。
信仰の対象として山岳仏教が栄えた紀伊山地には、桜の名称で知られる吉野山、垂直の断崖に沿って落下する熊野三山の那智大滝、広葉樹をや針葉樹に希少な植物が群生する国定天然記念物の那智原始林、その周辺に日本仏教における聖地として数多くの寺社があり、「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産(文化遺産)に登録されています。
琉球王国のグスク及び関連遺産群は、沖縄本島に点在、琉球諸島で隆盛を誇り滅んでいった琉球・豪族の城(グスク)跡、また14世紀頃の琉球統一から18世紀までに築き上げられた琉球王国の文化遺産群。
琉球王国のグスク及び関連遺産群は、以下の9件の史跡からなり、重要文化財が2件、史跡が7件、特別名勝が1件指定されています。
首里城跡 識名園(特別名勝)、玉陵(たまうどん)国宝・重要文化財(建造物)、園比屋武御嶽(そのひゃんうたき)国宝・重要文化財(建造物)
英語表記:Gusuku Sites and Related Properties of the Kingdom of Ryukyu
所在地:沖縄県内 N26 12 31 E127 40 58(緯度 経度:度分秒)
登録基準 (ii)(iii)(iv) 2000年登録
紀伊山地の霊場と表詣道は、和歌山県、奈良県、三重県の三県にまたがる紀伊山地の自然を背景に、1,200年以上にわたり受け継がれてきた山岳霊場とそれをつなぐ参詣道から構成されています。
紀伊山地の高い山々の中に、起源や内容の異なる山岳霊場、修験道の「吉野・大峯」、神仏習合の「熊野三山」、密教の「高野山」があり、それらを結ぶ大峯奥駈道、熊野表詣道(小辺路、中辺路、大辺路、伊勢路、熊野川)、高野山町石道などの参詣道が位置。
自然の中で脈々と受け継がれてきた人々の厚い信仰心と宗教建造物、森林地域に広がるそれらが「文化的景観」の特色として世界遺産に登録されています。
英語表記:Sacred Sites and Pilgrimage Routes in the Kii Mountain Range
所在地:和歌山県、奈良県、三重県 N33 50 13 E135 46 35(緯度 経度:度分秒)
登録基準 (ii)(iii)(vi) 2000年登録