世界遺産ツアーと世界遺産一覧：中国の世界遺産

四川省中部を流れる岷江は、岷山山脈を水源として四川盆地を流れ長江に注ぐ長大な河川、四川盆地と青海、チベット高原間の接合部の平地に位置。

都江堰完成以前、岷江は岷山山脈からの流水の集中で洪水で悩まされた人々が多く、紀元前３世紀、時の蜀郡の太守李冰が一部を本流から分離、運河を通して岷江左岸の乾燥した四川盆地へ流すことを発案、数万の人民と８年の歳月を費やして都江堰の原形が完成。

以後、成都平原へ安定な水の供給が確保され、水不足に苦しんでいた成都平原は一大穀倉地帯へと変化、成都は岷江から運河がつながったことで物産の集散する中心となっています。

中国歴代王朝は、都江堰を起点に灌漑水路の延伸を続行、密集した水路が平原を覆うように農業地帯も拡大し続けてきました。

成都平原の北西に高くそびえ立つ景勝地の青城山は、五斗米道及び道教の創始者・張陵が教えを説いた道教の発祥地、豪華で壮麗な建築物の道宮、道教寺院が集中、中国史１０００余年の歴史で多彩な道教文化が花開いた地。

英語表記：Mount Qingcheng and the Dujiangyan Irrigation System

所在地：四川省都江堰市（とこうえんし）：N31 0 6.012 E103 36 19.008（緯度 経度：度分秒）

登録基準 (ii)(iv)(v) 1998年登録

青城山 観光地

南安徽省黄山市にある伝統的な住宅建築と自然景観が調和する２つの村、西逓村と宏村は、一族系統の社会構造を持つ前近代的な伝統を持つ、中国地方村の性格を保持しています。

西逓村と宏村の全体的な配置、自然景観と建築物の外観、装飾は１１世紀～２０世紀間に建設され、静かな路地と家々をめぐる人工水路は、現在も完全な姿で残り、繊細で優雅な彫刻で飾られた切妻屋根は芸術性が高く評価されています。

２村の周辺環境、人工水路、村の配置、建築様式、装飾芸術、建築手法及び材料、村の全体的な外観から料理、芸術、生活習慣から伝統文化が現在にも引き継がれています。

英語表記：Ancient Villages in Southern Anhui - Xidi and Hongcun

所在地：安徽省黄山市 N29 54 16 E117 59 15（緯度 経度：度分秒）

登録基準 (iii)(iv)(v) 2000年登録

西逓 観光地

西逓：所在地 安徽省黄山市黟県（イ県） N29 54 12.0 E117 59 49.4 ※ ⇒ Google Map
黄山胡文光刺史牌楼、東園、大夫第、敬愛堂、青雲、膺福堂など。

宏村 観光地

宏村：所在地 安徽省黄山市黟県 N30 00 00.4 E117 59 21.1 ※ ⇒ Google Map
承志堂、三立堂、、叙仁堂など。