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広大な国土に北米大陸2国間と国境を接するアメリカ合衆国の世界遺産には、アメリカ先住民の繁栄を伝える遺跡から多様な山岳地帯に広がる氷河、湖、小川、渓谷の風光明媚な自然を巡る世界遺産ツアーがあります。
広大な国土に北米大陸2国間と国境を接し、アラスカ、ハワイなど熱帯から北極圏にまたがる国土を保持するアメリカ合衆国の世界遺産には、北米先住民の歴史で造形的に類を見ない土の構造物群「パーヴァティ・ポイントの土構造物群」、辺境植民地の住民間にキリスト教を広げ、スペインのアイデンティティを持つ人々や文化をもたらした「サン・アントニオ伝道施設群」など、アメリカ先住民の繁栄を伝える遺跡や土塁、スペイン建築様式を取り入れた建造物の文化遺産が引き継がれています。

アメリカ合衆国の世界遺産:パーヴァティ・ポイントの土構造物群 / サン・アントニオ伝道施設群

パーヴァティ・ポイントの土構造物群

パーヴァティ・ポイントの土構造物群は、ワシントンD.C.(Washington, D.C.)の南西、約1,740km、ルイジアナ州(State of Louisiana)の州都バトンルージュ(Baton Rouge)の北、約245km圏内、ウェストキャロル郡の北東部、ミシシッピ川下流、メーコンリッジ東端の高所に位置する先史時代の考古学的な国定公園、現在、東の隣接低地より約7~9m高い尾根から見渡すとバイユー・メーコンの東側に接しています。

周囲の農地を見下ろす、わずかに高く狭い地形に位置するパーヴァティ・ポイントの土構造物群は、5基のマウンド、浅い窪みで分けられた6基の同心円状の半楕円形を描く土堤、中央広場など、自然地形をうまく利用した土取場から構成され、放射性炭素年代で約3,700年~3,100年前の間に狩猟・漁撈・採集民社会による、居住および儀礼用に創出・使用された遺跡。

サン・アントニオ伝道施設群

サン・アントニオ伝道施設群(サンアントニオ・ミッション)は、ワシントンD.C.(Washington, D.C.)の南西、約2,232km、テキサス州(State of Texas)の州都オースティン(Austin)の南西約125km圏内、サンアントニオ川流域12.4km沿い位置する5つのフロンティア・ミッション複合体及び37km南に位置する牧場が含まれています。

アメリカ合衆国の世界遺産(文化遺産):パーヴァティ・ポイントの土構造物群
(Monumental Earthworks of Poverty Point)

位置案内:パーヴァティ・ポイントの土構造物群

パーヴァティ・ポイントの土構造物群

土塁記念建造物の統一複合体のパーヴァティ・ポイントの土構造物群は、主に3,700~3,100年前の後期アルカイック時代(Archaic Period)の構築物と推定され、大塚および関連する客土採掘場区域を含む登録面積163haを占有、1.14kmの外径に同心円状に配置された6つの半楕円形の土の峰が接する平坦な隆起から形成された土構造で形成されています。

パーヴァティ・ポイントは、川岸の中心から放射状に広がり5本の通路で区分された同心円から成る6つの三日月形の隆起土塁一群で構成、考古学的な調査で中心が約2.0k㎡と計測されていますが、全体の占領域は河川敷に沿って3マイル以上(5km以上)と広がりをみせています。

英語表記:Monumental Earthworks of Poverty Point

所在地:ルイジアナ州 N32 38 13 W91 24 23(緯度 経度:度分秒)

登録基準 (iii) 2014年登録

アメリカ合衆国の世界遺産(文化遺産):サン・アントニオ伝道施設群
(San Antonio Missions)

位置案内:サン・アントニオ伝道施設群

サン・アントニオ伝道施設群

サン・アントニオ伝道施設群(サンアントニオ・ミッション)は、スペイン王室による植民地化への取り組みを例示する伝道及びニュースペインの北国境を守るため、フランシスコ会の宣教師によって18世紀初頭に建てられた考古学的建造物で構成された国立歴史公園、登録面積300.8ha、緩衝地帯2,068haを占有。

サンアントニオ・ミッションは、スペインおよびコアウィルテカン(Coahuiltecan)文化を組み合わせた例で、自然に影響された土着デザインとカトリック・シンボルとの結合として、教会の装飾的な要素を含むさまざまな特徴を提示。

英語表記:San Antonio Missions

所在地:テキサス州 N29 19 41 W98 27 36(緯度 経度:度分秒)

登録基準 (ii) 2015年登録

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