登録面積626.36ha、緩衝地帯km² を占有する聖地カラル‐スーぺは、首都リマの北西約140km圏内、リマ県(Lima Region)バランカ郡(Province Barranca)に位置、聖地カラル‐スーぺは、米州で文明の高まりを反映する紀元前2,000年以前のアンデス文明形成期の最大の都市遺跡。
カパック・ニャン(Qhapaq Nan、Andean Road)は、15世紀に最大規模に達したアンデス山脈間の峰筋で構成されたインカ帝国、南北6,000km を縦断する主要な幹線道路で、数百年にわたるプレ・ヒスパニック・アンデス共同体によって建設された広範な道路ネットワーク。
インカ帝国の統合中ペルー共和国のクスコを拠点に南米6ヶ国、ペルー共和国、アルゼンチン共和国、ボリビア多民族国、チリ共和国、コロンビア共和国、エクアドル共和国に跨る登録面積114km²、緩衝地帯6630.69km²を占有する総延長3万キロ以上に上る広範な道路網が構築され、通信、貿易、防衛及び地域住民などに利用されています。
聖地カラル‐スーぺは、都市の建築的要素と空間的要素の両方のデザインが巧妙で、記念碑的な丘陵地帯に窪んだ円形闘技場は、強力かつ説得力のある統合国家の証言で、記録装置としての結縄文字(quipu)の早期使用は、たいへん意義があると考えられています。
カラル遺跡は、古代ペルー文明における後期アルカイック期(Late Archaic)建築と都市計画の代表例とされ、何世紀にもわたり発展してきた丘陵地帯と沈んだ円形闘技場の都市計画は、近くの集落やペルー沿岸の大部分に影響を及ぼしたと捉えられています。
英語表記:Sacred City of Caral-Supe
所在地:リマ県 S10 53 30 W77 31 17(緯度 経度:度分秒)
登録基準 (ii)(iii)(iv) 2009年登録
スーペ渓谷のカラル遺跡は、米州で最も初期の文明と知られ、文明形成期(Late Archaic period、後期アルカイック期)内の定住で最も高度に発達した保存の良い遺跡とされています。
カラル遺跡 主な観光地
カラル遺跡(Caral) S10 53 34 W77 31 23.6 ※ ⇒ Google Map
大神殿(Piramide Mayor) S10 53 36.2 W77 31 09.5 ※ ⇒ Google Map
ピラミッド・ギャラリー(Piramide de la Galeria) S10 53 36.3 W77 31 09.7 ※ ⇒ Google Map
円形闘技場(Anfiteatro Principal) S10 53 39.7 W77 31 20.1 ※ ⇒ Google Map
カパック・ニャン アンデスの道路網は、インカが実施した政治的な事業実行の成果であり、国の公共事業として経済、社会、文化的プログラムの下で、町と生産と信仰の中心地を結びつけています。
道路網は、インカ帝国(Tawantinsuyu)の首都であるクスコの中央広場にから主要な4つの基幹道路に基づき、いくつかの支線道路網に接続され、相互接続などの結合を確立、616.06kmに及ぶカパック・ニャン(Qhapaq Nan)の商業産業基盤に加え、インカの建築及び土木工事の業績を強調する137の構成区域および308の関連する考古学的な貯蔵所、宿泊施設、宗教上重要な場所があります。
英語表記:Qhapaq Ñan, Andean Road System
所在地:ペルー、アルゼンチン、ボリビア、チリ、チリ、コロンビア、エクアドル
S18 15 0 W69 35 30(緯度 経度:度分秒)
登録基準 (ii)(iii)(iv)(vi) 2014年登録