ガラパゴス諸島は、南米大陸、エクアドルの太平洋沿岸から約1,000km 離れた広大な太平洋上に浮かぶ大きな19の島に小島、岩など127の島々で構成、この島々には隔絶された環境の中、独自の進化を遂げた極めて珍しい生き物が生息します。
数多くのユニークな植物、小さな昆虫、新種の動物、火山の山頂、溶岩流の内部にできた巨大トンネルなど、神秘に満ち溢れた美しい島々と海域は、ユニークな「生きた博物館、進化の実験室」として知られ、登録面積140,665km²を占有する巨大な海洋保護区となっています。
モロナ・サンティアゴ県(Provinces of Morona Santiago)、チンボラソ県(rovincia de Chimborazo)、トゥングラワ県(Provincia del Tungurahua)に跨る2つの活火山と優れた自然の美しいサンガイ国立公園の雪を頂いた山頂と平地森林との印象的なコントラストは、熱帯雨林から氷河にわたる全ての範囲の生態系をを例示する登録面積2719.25km²を占有、その孤立は、固有種ヤマバク、アンデスコンドルの生存を促しています。
ガラパゴス諸島の地下には、地球深く幅約100kmにおよぶホットスポットがあり、島々の火山活動を誘発、進行中の火山活動や地震活動が島を形成するプロセスに反映されています。
約400年前、この海域に最初の島が誕生、その後、次々に島が形成され、現在では16の火山島が存在、その多くは火山活動を休止し、浸食された古い島々は海に沈みかけています。
その一方で、現在でも火山活動を継続する若い島フェルナンディナ島は、約50年前の誕生と推察され、火山活動が盛んな荒涼たる溶岩荒野には、様々な自然の営みが観察できます。
周辺海域は、3つの海流、ペルー海流(フンボルト海流)、南赤道海流、パナマ海流が合流する地理的位置にあり、赤道潜流にのって運ばれたニューギニア島熱帯雨林の豊かな栄養分が島々にぶつかり湧昇流となって食物連鎖の基礎となるプランクトンを増殖させ、世界で最も豊かな海洋生態系の1つを形成しています。
これらのプロセスは、島々の極端な隔離とともに、珍しい植物や動物の生物進化につながり、ウミイグアナ、飛べないガラパゴスコバネウ、ゾウガメ、巨大なサボテン、特有の樹木、多くの異なる亜種のモッキングバードやフィンチなど、そのすべてが1885年に訪れたチャールズ・ダーウィンの自然選択による進化論に影響を与えています。
英語表記:Galapagos Islands
所在地:ガラパゴス県 N0 49 0.012 W91 0 0(緯度 経度:度分秒)
登録基準 (vii)(viii)(ix)(x) 1978年登録
サンガイ国立公園は、エクアドル最大の保護された高地区域で、この人里離れた公園には3つの火山が位置、公園の北側領域内に聳える活発なトゥングラワ山(Volcan Tungurahua、標高5,016m)、この円錐状の火山は絶えず小さな灰のプリュームを放出、公園中央には、数千年前の噴火以前、おそらく世界で最大の火山の一つと推測される半月のカルデラ湖を持つ休火山アルタル山(Volcan Altar、標高5,320m)が聳え、公園南端にはサンガイ山(Volcan Sangay、標高5,230m)が位置、この火山は依然として活発で、散発的に頂上から灰を放出しています。
英語表記:Sangay National Park
所在地:モロナ・サンティアゴ県、チンボラソ県、トゥングラワ県
S1 49 59.988 W78 19 59.988(緯度 経度:度分秒)
登録基準 (vii)(viii)(ix)(x) 1983年登録
登録年度順 | 登録名 |
1 | キト市街 |
2 | サンタ・アナ・デ・ロス・リオス・クエンカの歴史地区 |
3 | カパック・ニャン アンデスの道 |
登録年度順 | 登録名 |
1 | ガラパゴス諸島 |
2 | サンガイ国立公園 |