ロス・カティオス国立公園は、コロンビア北西部、パナマ共和国と国境を接するアンティオキア県(Departamento de Antioquia)及びチョコ県(Departamento de Choco)に跨り、首都ボゴタの北西約490km圏内に位置、標高600mのコロンビアの山岳地帯にあり、丘陵、草原、森林、広大なシエナガ・デ・トゥマラド(Cienagas de Tumarado)を含む重要な湿地帯を網羅する登録面積720km² を占有、パナマのダリエン国立公園に続く広大な自然保護区。
コロンビアの太平洋岸から約500km離れたマルペロの動植物保護区は、総面積3.5km² のマルペロ島()と8,571.5km² の周辺海域からなる登録面積8,575km² を占有する大規模な海洋保護地域、3.5km² の不毛なマルペロ島(Malpelo Island)の陸上地域に露出する岩場は、極端な水面下にあるマルペロ分水嶺の最も高い海抜をを表しています。
ロス・カティオス国立公園は、パナマ共和国の世界遺産ダリエン国立公園に隣接、これら2つの地域は南米大陸の生物地理学の歴史において特権的な役割を担い、特別な固有性を有する世界の低地湿地および高地熱帯雨林地域を代表する最も豊富な動植物を保護しています。
国立公園には、枝が水平に輪生し板根に支えられた高木のカポックノキなど多種多様な動植物が育まれ、高率の固有植物によって支えられた仮説により、過去の氷河時代でも熱帯雨林は生き残り、種の存続を可能した更新世の避難所であると推測されています。
英語表記:Los Katios National Park
所在地:アンティオキア県、チョコ県 N7 40 0 W77 0 0(緯度 経度:度分秒)
登録基準 (ix)(x) 1994年登録
マルペロ島は、小さな島にもかかわらず数多くの海洋生物の生息地として重要な役割を果たすと考えられ、保護区の広大な大部分8,574.65km² は、東部熱帯太平洋で最大の禁猟区を構成する海洋原生地域として、絶滅のおそれのある海洋生物の重要な生息地となっています。
水深約3,400m達する起伏の多い水面下の地形に急勾配の岸壁、洞窟、トンネルが含まれ、この複雑な地形と局所的ないくつかの海流合流点の共同は、多様な海洋生態系や生息地の基礎となり、遠隔と自然保護の取り組みにより色彩豊かなマルペロは、世界トップクラスのダイビングスポットに数えられています。
英語表記:Malpelo Fauna and Flora Sanctuary
所在地:バジェ・デル・カウカ県
N3 58 0 W81 36 60(緯度 経度:度分秒)
登録基準 (vii)(ix) 2006年登録