imgberner
チリの世界遺産ツアーには、モアイ像が点在する亜熱帯の島、スペイン統治時代の宗教建造物が残る町並み、インカ帝国が築き上げた道路網、風光明媚なアンデス高地草原・森林の自然を巡る世界遺産ツアーがあります。
南米3ヶ国と国境を接し、国土が南北に細長く太平洋に面した南米最南端のチリ共和国の世界遺産ツアーには、20世紀初頭世界最大のエル・テニエンテ銅山で働く労働者の居住地として建設され「シーウェル鉱山都市」、インカの人々が築き上げたアンデス山脈一帯にわたって広がる道路網「カパック・ニャン アンデスの道」など、銅の主要産地チリに残存する企業城下町の文化遺産、インカ帝国が築き上げた道路網の文化遺産、山岳地帯に広がる湖、森林、渓谷、砂漠地帯の風光明媚な自然を巡る世界遺産ツアーがあります。

チリの世界遺産:シーウェル鉱山都市 / カパック・ニャン アンデスの道

シーウェル鉱山都市

シーウェル鉱山都市は、チリ中央部、首都サンティアゴ・デ・チレの南東約80km圏内、リベルタドール・ベルナルド・オイギンス州(Region del Libertador General Bernardo O'Higgins)カチャポアル県(Provincia de Cachapoal)の海抜2,200m以上に位置、世界有数の銅鉱山エル・テニエンテ(El Teniente)より上のアンデス山脈不毛の土地を登る敷地に、発展時、町を構成した住宅38%と工業用建物の80%を含んだ登録面積17.2ha、緩衝地帯33haを占有、これらの建物は20世紀中頃まで都市の中心部を形成しています。

カパック・ニャン アンデスの道

カパック・ニャン(Qhapaq Nan、Andean Road)は、15世紀に最大規模に達したアンデス山脈間の峰筋で構成されたインカ帝国、南北6,000km を縦断する主要な幹線道路で、数百年にわたるプレ・ヒスパニック・アンデス共同体によって建設された広範な道路ネットワーク。

インカ帝国の統合中ペルー共和国のクスコを拠点に南米6ヶ国、ペルー共和国、アルゼンチン共和国、ボリビア多民族国、チリ共和国、コロンビア共和国、エクアドル共和国に跨る登録面積114km²、緩衝地帯6630.69km²を占有する総延長3万キロ以上に上る広範な道路網が構築され、通信、貿易、防衛及び地域住民などに利用されています。

チリの世界遺産(文化遺産):シーウェル鉱山都市
(Sewell Mining Town)

位置案内:シーウェル鉱山都市

シーウェル鉱山都市

チリは世界で銅の主要産地であり、現在、無人のシーウェル(Sewell)は、チリ政府がアメリカの鉱山技師ウィリアム・ブラッデン(William Braden、1871年~1942年)に銅鉱山の開発を承認した1905年に起源が遡ります。

提携された地元労働者や外部資本の財源によって樹立されたチリ最初の銅企業城下町であったシーウェルは、付加価値の高い天然資源の銅を抽出、加工するため、遠く離れた僻地に設立、ブラッデンの壮大な商業努力で、ランカグア市(Rancagua city)と60km離れた僻地を結ぶ道路、選鉱プラント基地、鉄道が建設されました。

英語表記:Sewell Mining Town

所在地:リベルタドール・ベルナルド・オイギンス州
S34 5 4 W70 22 58(緯度 経度:度分秒)

登録基準 (ii) 2006年登録

チリの世界遺産(文化遺産):カパック・ニャン アンデスの道
(Qhapaq Ñan, Andean Road System)

位置案内:カパック・ニャン アンデスの道

カパック・ニャン アンデスの道路網は、インカが実施した政治的な事業実行の成果であり、国の公共事業として経済、社会、文化的プログラムの下で、町と生産と信仰の中心地を結びつけています。

道路網は、インカ帝国(Tawantinsuyu)の首都であるクスコの中央広場にから主要な4つの基幹道路に基づき、いくつかの支線道路網に接続され、相互接続などの結合を確立、616.06kmに及ぶカパック・ニャン(Qhapaq Nan)の商業産業基盤に加え、インカの建築及び土木工事の業績を強調する137の構成区域および308の関連する考古学的な貯蔵所、宿泊施設、宗教上重要な場所があります。

英語表記:Qhapaq Ñan, Andean Road System

所在地:チリ、アルゼンチン、 ボリビア、コロンビア、エクアドル、ペルー S18 15 0 W69 35 30(緯度 経度:度分秒)

登録基準 (ii)(iii)(iv)(vi) 2014年登録

チリの世界遺産 一覧

Chile Landscape