世界遺産ツアーと世界遺産一覧：カナダの世界遺産

グロス・モーン国立公園の近くに自然のままの状態で残存する地質特徴は、強烈な変性作用の花崗岩と片麻岩から成る古代北米大陸の地殻、熱帯炭酸塩堆積物による大陸棚、頁岩が厚い列で埋込む層状の大陸斜面と豊富な化石、マントル物質の大規模な露出を含む海洋リソスフェアの完全な断面、海洋起源の火山岩の有意な配列など、地質学的進化を示す岩の配列で示されています。

海岸沿いの低地から高山高原が含まれるグロス・モーン国立公園の赤茶けた台地ではプレート運動の大陸移動による過程で隆起、形成されたオルドビス紀の堆積岩、先カンブリア時代の花崗岩と片麻岩、古生代の蛇紋岩化した岩、斑糲岩（はんれいがん）など地質学的に多様な岩石を観察することができます。

寒冷気候と海洋地殻とマントルの岩石が露出する台地に、何万年の歳月をかけた氷河作用は、切り立った崖と滝、フィヨルドなど、壮観な氷河地形をもたらしています。

公園の海岸沿いは、ミンククジラやナガスクジラクジラ、アザラシが観察でき、ロングレンジ山脈の淡水地域では、サケやホッキョクイワナが観察されます。

希少種のオオヤマネコ、カリブー、北極ウサギなどの哺乳類、シノリガモ、アジサシ、ハクトウワシ、ライチョウとアメリカスズメなどの鳥類も生息、公園の海岸沿いは、渡り鳥の重要な繁殖地、中継地となっています。

海岸から内部まで、植物、動物の移動のために氷結しないタットシェンシーニ川とアルセック川渓谷のつながりは極めて重要で、高い山脈、氷原や氷河などの北内陸から沿岸への生物地理気候的地帯の特性移行が、海洋に至るまでの植物、動物コミュニティに高い生物多様性を生じさせ、沿岸林、山地、亜高山、高山ツンドラなど、さまざまな連続的ステージですべて特徴づけられています。

４公園の特性は、北米で最も高い山頂の一部に雪をかぶる山々、分離する氷河、深い川の渓谷、沿岸及び海洋環境、フィヨルドのような入江に多くの野生生物が生息する自然のプロセス包含する風光明媚な自然公園で、構造学的に進行中の氷河作用が環境異変の風景をいくつか実証します。

自然景観での氷河の影響は、氷河のダイナミックな動きに関連した生態遷移同様に幅広い範囲につながり、公園内に集中する微妙に異なる氷河環境の地形は、海岸と内部流域間の急激な温度と降水量の変動により、沿岸と海面下５００ｍから５,０００ｍまで、海洋環境の変化にとんだ豊かな生物多様性を保持。

気候帯と標高は、気候的特性によって区分された広範な生態系をもたらし、公園の植生は湿地や沼にまわりに、マツ科トウヒ属、照葉樹林の上に温帯性の針葉樹林のツガ林が繁茂し、グリズリー、カリブー、羊、コヨーテ、灰色オオカミ、赤キツネ、オコジョ、ミンク、カワウソ、オオヤマネコ、パイカ、カンジキウサギ、ホッキョクジリス、ビーバー、マスクラットやヤマアラシなどの哺乳類に、水質の良い河川には赤サケ、カラフトマス、銀鮭、ピンクサーモン、キングサーモンなどのアラスカ・太平洋岸の５種が産卵のために遡上、淡水では、ドリーバーデン、レイクトラウト、ニジマス、カットスロートトラウト、北極カワヒメマスが生息、鳥類は、ハリモミライチョウ、エリマキライチョウ、柳ライチョウ、ライチョウ、オジロライチョウ、ナキハクチョウなどが生息。

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