現代の主要な銀鉱山を基準に、16世紀における卓越した世界最大の工業団地と評されるポトシ市街は、ボリビアの首都ラパス県ヌエストラ・セニョーラ・デ・ラ・パス(Nuestra Senora de La Paz、通称:ラパス)の南東約430km圏内に位置、プレ・ヒスパニック時代、ボリビア・アンデス山脈の辺境地、標高4,000m の冷たい高地に位置した小さな村落ポトシは、1572年、フランシスコ・デ・トレド(Francisco de Toledo、1515年~1582年)の訪問以来、帝都となり、街の南側セロ・デ・ポトシ(Cerro de Potosi)で、新世界最大の銀鉱脈の発見後、その地域は非常に繁栄しています。
チキトスのイエズス会伝道施設群は、首都ラパス東約820km圏内に位置、1691年から1760年の間、16世紀の人本主義哲学者の想像した理想都市に大きな影響を受け、ボリビア東部のチキトス地方に注目すべきヘスス共同体(原住民教化集落)が創立されています。
ポトシ市街には、鉱山から王立造幣局(Royal Mint)、根底にあるスペイン入植者と同様に強制的労働者が人工川によって互いに切り離された社会的背景を示した地域など、産業生産チェーンの全体が保存されています。
ポトシはまた、インディオの影響を取り入れたこの時代の豊かな社会と宗教的生活を反映した独創的なバロック様式の建築を広めることによって、アンデス中心部の建築と記念碑芸術の発展に持続的な影響を及ぼしています。
英語表記:City of Potosi
所在地:ポトシ県
S19 35 0.996 W65 45 11.016 (緯度 経度:度分秒)
登録基準 (ii)(iv)(vi) 1987年登録、2014年危機遺産指定
チキトスのイエズス会伝道施設群は、チキタニア(Chiquitania)で知られている南米の半乾燥気候の辺境地に現存するヨーロッパ建築と地元伝統を融合させた6つの伝道施設、サン・フランシスコ・ハビエル(San Francisco Javier)、コンセプシオン(Concepcion)、サンタ・アナ(Santa Ana)、サン・ミゲル(San Miguel)、サン・ラファエル(San Rafael)、サン・ホセ(San Jose)で構成。
理想化された都市モデルの伝道施設は、矩形一区画の3辺に沿って規則的な間隔で配置されたインディオ住宅を特色に、第4辺には教会、ワークショップ、学校のために確保されています。
英語表記:Jesuit Missions of the Chiquitos
所在地:サンタ・クルス県
S16 0 0 W60 30 0 (緯度 経度:度分秒)
登録基準 (iv)(v) 1990年登録
登録年度順 | 登録名 |
1 | ポトシ市街 |
2 | チキトスのイエズス会伝道施設群 |
3 | 古都スクレ |
4 | サマイパタの砦 |
5 | ティワナク:ティワナク文化の宗教的・政治的中心地 |
6 | カパック・ニャン アンデスの道 |
外務省公表の「危険情報」は、渡航・滞在にあたって特に注意が必要と考えられる国・地域に発出される情報。